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「なぜ杉原愛子は出られない?」体操女子・宮田笙子(19歳)の五輪辞退で残る“2つの疑問”…異例の4人編成で考えられる“選手への影響”
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2024/07/22 11:12
喫煙・飲酒行為の発覚でパリ五輪を辞退した宮田笙子(左)と、補欠として帯同している杉原愛子
残された4人の現在の様子は…
全日本選手権やNHK杯の成績だけみれば、今回の日本女子には上位に食い込むポテンシャルがあっただけに、厳しい局面ではある。
幸い、パリ入り後の選手たちは落ち着いた、リラックスしているような表情も見せているという。練習には真剣に取り組み、練習後には4人全員が笑顔で写真におさまってもいる。
今回の事態と状況の説明を受けたときも、落ち着いて聞いていたと伝えられている。
今ある情報からうかがえるのは、4名の選手たちが現状を受け止め、自分たちのやるべきことをやっているということ。その姿勢があれば、チームの危機を自らのチャンスとすることもできるはずだ。
重圧を過度に背負わずに、思い切りのよい演技を。そこに活路はある。