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パリでの戦いに挑む、U-23サッカー日本代表、なでしこジャパンをサポート。子どもたち、そして未来へと夢をつないでいく三井不動産の挑戦。
text by
福田剛Tsuyoshi Fukuda
photograph byJFA
posted2024/07/18 11:00
(左)©JFA 2024年3月 マリ代表戦 先発メンバー(右)©JFA 2024年7月 ガーナ代表戦 先発メンバー
ここ数年、女子サッカーはヨーロッパを中心に人気が高まり、ビッグクラブが女子チームを持つのは今や当たり前になっている。パリ2024に挑むなでしこジャパン18名のメンバーの内、海外でプレーするのは11名。イングランドスーパーリーグのリバプールやマンチェスター・シティ、チェルシー、イタリア1部リーグのローマなど、ビッグクラブの名前が並ぶ。しかし、国内の女子サッカーを取り巻く環境は苦しい状況が続いている。
2023年のワールドカップで5ゴールを挙げ、得点王に輝いた宮澤ひなたは、小学6年生のときにテレビでなでしこジャパン世界一の瞬間を見ていたという。この時のメンバーで今も残っているのは、この13年間不動のセンターバックとしてなでしこジャパンを支えてきた、熊谷紗希ただ一人となった。
2011年の優勝を見た少女たちが成長し、パリ2024につながったように、熊谷の胸に輝くメダルがかかったとき、なでしこは新たな芽吹きのときを迎えるのかもしれない。受け継いできたものを、次の世代、そして未来へとつなげるために。世界一を目指す闘いが始まる。
三井不動産があらゆるカテゴリーのサッカー日本代表をサポート
パリ2024に挑む、U-23サッカー日本代表、なでしこジャパンをサポートしているのが、三井不動産だ。
三井不動産は2023年10月に「JFA街づくりパートナー」として日本サッカー協会(JFA)と手を組み、A代表であるSAMURAI BLUE、なでしこジャパン、U-23日本代表など、あらゆるカテゴリーのサッカー日本代表チームをサポートしてきた。
2023年12月には、三井不動産グループである東京ドーム社の東京ドームシティ内にJFA サッカー文化創造拠点となる『blue-ing!』の開業をサポート。『blue-ing!』という名前には、日本サッカーを象徴する“青”をモチーフに、「サッカー文化が根付いていく=“青(blue)”に染まっていく」という意味が込められている。この施設は、次世代型の体験型コンテンツや最新のデジタル展示、AI自動生成などが楽しめるエリアのほか、イベントスペースやカフェ・ダイニング、サッカーショップなどが併設され、誰もがサッカーに親しむことができる空間がある。
将来の日本代表を夢見る子どもたちを応援
そして、将来の日本代表を夢見る子どもたちのために、様々な企画も行っている。
SAMURAI BLUE、U-23日本代表、なでしこジャパンの試合では、ウォーミングアップに向かう選手たちをハイタッチで送り出す『ハイタッチキッズ』や、花道を作ってスタジアムに到着した選手たちにエールを送る『ウェルカムキッズ』などのユースプログラムを実施。参加者からは「直接現役選手に間近で会え、大興奮でした」「帰宅した娘は『日本代表選手になる!』と話していました。夢を与えるってこういうことなんですね。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!」と、喜びの声があがった。