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「三笘薫選手のようにブッちぎれないから…」中村敬斗が“シュート職人”になるまで…15歳から知る水沼貴史も思わず「頼もしいです!」
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byMasashi Hara/Getty Images
posted2024/06/10 17:00
日本代表アタッカーの中村敬斗。アジア杯でもファインゴールを決めるなどシュートに特徴を持つ23歳に水沼貴史が迫る
中村 プレッシャーは世代別代表とは違いました。国を背負って戦う舞台ですが、あまり気負いすぎないというか、ただサッカーをして結果を出すことだけに集中していましたが、それでも気負いはあったと思います。
今は必ずしも毎回選ばれるとは思っていない
水沼 欧州のシーズンが新たに始まる夏には24歳になります。見方によっては若手かもしれないけど、もう日本代表において中心でやらなければいけない世代になってきた。ワールドカップ予選を控える中で、そういう気持ちの変化はある?
中村 もちろん、あります。でも、まずは常に日本代表に選ばれるために、生き残っていくためにクラブでしっかりプレーすることが大事かなと。今は必ずしも毎回選ばれるとは思っていないので。
水沼 厳しい競争に身を置いているという思いが強いということかな。
中村 特にサイドハーフは人材豊富なので。クラブで結果を残せなかったら外されてしまうということはずっと頭にあります。50:50のラインにいると思っているので、まだまだアピールが必要です。
水沼 所属するランスでもチーム状況に応じて起用法が変わっていますね。クラブでの立ち位置はどう考えてますか?
中村 夏にフランスに来てから最初の頃はスタメンで使ってもらう機会も多く、すぐに初ゴールを決めることができました(第6節リール戦)。でも、代表活動でケガをして、7~8試合ぐらい良いコンディションでプレーすることができませんでした。アジアカップで再びチームを離れたりと、今シーズンは馴染んできては空けて、を繰り返している状態。伊東純也選手くらいの主力になるのは時間が必要だと思いますが、難しさは感じています。アジアカップから戻ってきてからも5バックに変更され、また4バックに戻したり。その中で実力ある選手と競争するので当然もどかしさはありますね。
水沼 アタッカーとしては、なかなか波に乗り切れないよね。
中村 でも、日本代表には絶対に行きたい。こういう経験はもっと上を見据えたときに必要な時間なのかなと思っています。
久保、菅原ら同世代の選手との関係性は?
水沼 A代表デビューはウルグアイ戦(2023年3月24日)でした。実は、あの試合、森保ジャパンになって初めて生観戦した試合だったんです。敬斗君は途中出場でしたが、初代表のピッチはどうでしたか?
中村 昨年3月は正直選ばれるとも思っていなかったんで、ずっと緊張していました。でも、とにかく爪痕を残したい、チャンスを掴みたいという気持ちが強かったです。数分でしたが、ピッチに立たせてもらえたことにすごく感謝しています(89分、三笘に代わって投入)。
水沼 代表チームに同世代の選手がいたのはプラスだった?