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「打った瞬間に行ったなと…」筒香嘉智がDeNA復帰戦で“打つべくして打った”本塁打の真相「自分の中ではもう大丈夫だと思ったんです」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/08 11:06
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復帰戦で逆転の3ランを放った横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智。活躍の裏にあった真相とは…
「だから翌日は試合には出ないで、その感覚を固めるためにDOCKで打ち込みをしたんです」
4日の試合後には二軍首脳陣に昇格への準備が整ったことを告げ、最終確認を終えて自ら昇格へのGOサインを出したのが5日だった。
「まだまだたくさんの投手と対戦しないと、という部分がいっぱいあると思いますので、今日は今日で、また明後日に向けて準備したいと思います」
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試合後には本人はすぐさま次戦の8日のヤクルト戦に気持ちをこう切り替えた。それでも時期尚早と言われた一軍復帰戦での劇的逆転弾は、筒香にとってみればまさに必然、打つべくして打った本塁打だったのである。
この日のファーストプレーとなった1回1死から丸山和郁外野手のフライの捕球。左翼に飛球が上がった瞬間に、試合前から吹き荒れていた強風もありファンに一瞬どよめきが起こった。直後に筒香が難なくボールをキャッチすると、拍手と大歓声が湧き上がる。そんなファンの反応に思わず笑顔を見せた。
そしてその後も試合中、フッとした瞬間に笑顔が溢れる筒香が印象的だった。
「ファンの皆様の前で、このベイスターズのユニフォームを着てプレーできて、感謝の気持ちでいっぱいです」
暖かいチームメイトに迎え入れられ、優しいファンの大声援を浴びて、そしてこの地でプレーをする喜びを全身で味わった。
筒香の野球の本籍地は、やはりこの横浜スタジアムなのである。
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