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大谷翔平「面で捉えて」完全覚醒のクリケットバットは“Amazonでポチリ”…番記者が知る猛打ドジャースのコーチ秘伝「おもちゃ箱」とは

posted2024/05/08 06:02

 
大谷翔平「面で捉えて」完全覚醒のクリケットバットは“Amazonでポチリ”…番記者が知る猛打ドジャースのコーチ秘伝「おもちゃ箱」とは<Number Web> photograph by Harry How/Getty Images

ホームラン量産体制に入った大谷翔平。“クリケット用バット”など猛打ドジャースを支える「おもちゃ箱」とは

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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 日本ハム時代から長年にわたって大谷翔平の番記者を務める柳原直之氏の「テレビに映らない番記者レポート」がNumberWebでいよいよ開幕! 今回は衝撃の3戦連発など完全覚醒の打撃に一役買った「クリケットバット」秘話や、開幕直後の話題で埋め尽くされた水原一平氏について記した。(全2回の第1回/第2回も配信中)

 ドジャースの室内打撃ケージには通称「おもちゃ箱」と呼ばれる箱が置いてある。

 本拠地でも遠征先でも変わらず、その箱の中には、打撃練習用の道具が収められている。犬の遊具の軟らかいボールや、長尺バットなど用途はさまざまだ。

 4月7日の敵地カブス戦で2打席連続凡退後、大谷翔平が選んだのはクリケット用のバットだった。

「面で捉えていくというか。練習の一環として良さそうだなと思った」

 新たな相棒が、その後の快音連発に繋がったのは周知の通りだろう。

長年使い続けている「ドリル」を少し変えたもの

 実はこのクリケット用のバットは、ロバート・バン・スコヨック打撃コーチが「Amazon」で購入したものだという。同コーチによれば、4月下旬時点で大谷は変わらず練習に取り入れているという。

「長い間続けている“ドリル”を少し変えたものだ。クリケット用バットの平たい部分でボールを打つためには、バットの軌道がヒッティングゾーンに長く保たれていないといけない。もしバットの動きが不安定でコントロールされていなければ、きちんとミートできない。だから、このドリルはバットの軌道をヒッティングゾーンに長く保つために訓練するものなんだ」(バンスコヨック打撃コーチ)

 大谷は21年から原則、試合前に屋外フリー打撃を行わず室内ケージでの打撃練習に専念している。

 同年に大谷は屋外で打たない理由について「外で打つともっと飛ばしたいとなり、余分な動きが出てくる」と話したことがあり、今春のキャンプ中には「外で打つ時は強度の確認、体の確認がメイン。中で打つ時はそういう自分でチェックポイントを探しながらというところかなと思う」と語っていた。

アウトマンが「フォーム修正に役立つ」と語るワケ

 クリケット用のバットは打撃面が平たく、重量は1.3~1.4キロと野球のバットより400~500グラム重い。

【次ページ】 コーチいわく「今は、より長くゾーンにとどまり…」

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