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「落ちぶれているつもりはないので!」巨人・菅野智之が初めて明かす覚悟〈不調、エースの看板、リリーフ転向論…〉完全復活への確かな手応え 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byNanae Suzuki

posted2024/03/13 11:04

「落ちぶれているつもりはないので!」巨人・菅野智之が初めて明かす覚悟〈不調、エースの看板、リリーフ転向論…〉完全復活への確かな手応え<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

新シーズンに巻き返しを期す菅野

フォーム改造の成果

 今季はキャンプからオープン戦と体調面での不安もなく、しっかり実戦のマウンドにも立てている。先発投手として復活への手応えを、自身も感じているからこそ、阿部慎之助監督にも「先発一本で勝負させてほしい」と話して了承を得た。

「体は元気です。肩、肘とも元気です。もちろんそういうコンディションも大事だけど、やっぱり僕は技術だと思っている。一昨年くらいから、どこも痛くないのに、球速や投げる強度とかが落ちてきていた。理由はやっぱり技術だと思います。ピッチャーって反復運動ですけど、そこで知らないうちに悪い癖がついて、スピードが出づらくなった。それが多分、ここ1、2年の話だと思うんです」

 そのために昨シーズン中には久保康生巡回投手コーチとフォーム改造を行い、今年のキャンプでは試合での修正力の向上をテーマに取り組んできた。

「去年はまだ修正方法というのを確立できていなかったので、ダメな時はその1日はダメで終わりになってしまっていた。でもいまはすぐに修正できるようになってきている」

「結果が全てだから」

 球団創設90周年事業として行われた台湾遠征。3月3日の台湾楽天戦で先発すると、走者を出しながらも要所を締めて3回を無失点で抑えた。この投球もそうした取り組みの成果ということだろう。

「やんなきゃいけない。もちろん結果がすべてだから、結果は出さなければ立場も、役職も失うことは覚悟しています。オープン戦も含めてしっかり結果を出すようにマウンドに立っていきます」

 開幕に向けた意気込みを語った菅野は、最後にこんな言葉でインタビューを締めた。

「自分の中では、落ちぶれているつもりはないので!」

 2年連続Bクラスに沈んだチームの最大のピンチを救うのは、先発・菅野の完全復活ということである。

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