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久保建英の「目をつむった祈り」は届かず失望…現地カメラマンが見た“近いようで遠い初タイトル”「タケら選手たちは打ちのめされた。だが」 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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posted2024/03/02 17:01

久保建英の「目をつむった祈り」は届かず失望…現地カメラマンが見た“近いようで遠い初タイトル”「タケら選手たちは打ちのめされた。だが」<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

スペイン国王杯マジョルカ戦での久保建英

 国王杯1戦では、久保へのマークはコスタが徹底していたが、この日はコペテがメインとなりコスタと受け渡す様子が見られた。この3週間でリーグ戦も含め3度目の同カードということが、指揮官アギーレに優位に働く結果となった。

 決定機を作り出せないソシエダは63分、怪我から復帰のオヤルサバルを投入。71分、久保とのパス交換で抜け出したメンデスのパスを受けたオヤルサバルが、同点ゴールを挙げた。

 延長戦に突入した前半5分、久保のクロスを起点にソシエダが波状攻撃で決定機を迎えた。その中で放たれたキーラン・ティアニーのシュートは、サム・コスタによってゴールライン上で防がれた。後の映像では、ラインを割ったようにも見えたが……実際、3D技術でゴールラインを完全に越えていたとも報道されており、国王杯でゴールラインテクノロジーが導入されていない面に、ソシエダは泣くことになった。

延長前半まで牽引した久保とソシエダの痛恨

 この日もソシエダの攻撃を牽引した久保だったが、ここまで6試合連続先発出場が続き、5試合でフル出場しており、延長前半14分にピッチを後にした。

 その後PK戦までもつれた試合は、前述のようにマジョルカの勝利で幕を閉じた。2つのPK失敗に注目は集まるが、第1戦を含めて得点機逸が続いているのが根本的な不調の原因となる。結果論になるが――ソシエダを格上とみるマジョルカがPK戦まで見据えた戦略をとっており、PK戦に向かう面々の士気の高さを感じた。

 一方ソシエダは、過密日程も加味した上で、得点を奪い90分での短期決着を目指した上でのPK戦突入となり、PKに臨む面々からは疲れを感じさせるものがあった。ゲームを支配する力はあったが、得点を奪い切るまでの力量差を感じることはできなかった。

 試合後会見でイマノルは「選手たちは打ちのめされている」と言葉にしたが、週末にはすぐにセビージャ戦が待っている。終盤に入ったリーガ、来季EL出場権を獲得するには、全てが大事な試合となる。また来週中には、CL対パリ・サンジェルマン戦が控えており、第1戦を落としたソシエダにとっては、ホームでの決戦となる。

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