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「ナイス!ナイス!」声を張り上げ…イラン戦密着動画『TeamCam』で見えた久保建英の存在感…まだまだあった“映像には残らない名場面”

posted2024/02/11 17:02

 
「ナイス!ナイス!」声を張り上げ…イラン戦密着動画『TeamCam』で見えた久保建英の存在感…まだまだあった“映像には残らない名場面”<Number Web> photograph by Getty Images

アジアカップを通して、試合でも練習でも久保建英はチームの中心だった

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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 日本サッカー協会の公式YouTubeチャンネル「JFATV」が、アジアカップ準々決勝イラン戦の舞台裏を紹介する『Team Cam vol.07|4強ならず イラン代表戦の舞台裏』を公開した。森保一監督が熱い口調でチームを鼓舞し、選手たちがそれぞれに集中して大一番を迎える様子が映し出されている中で、印象的な姿を見せていたのがロッカールームでのMF久保建英だ。

 1-0とリードして迎えたハーフタイムには、「ナイス!ナイス!ナイス!」と声を張り上げて進撃ムードを強めるばかりでなく、「俺がボランチ見て綺世くんが左(13番カナアニ)見て、あのキック力ない4番(ハリルザデー)に蹴らせる」と戦術面の具体的な狙いを冷静沈着に仲間へ伝える姿もあった。逆転負けを喫した後の切なさを帯びた表情も含め、今大会の久保がピッチ内外で存在感を高めていたことがあらためて分かった。

TeamCam以外にもあった「記者が見た名シーン」

『Team Cam』の映像と同様に、アジアカップでの久保は練習でもよく声が出ていた。全体練習ではジョギングやフットワークメニューをこなした後、2つないし3つのグループに分かれて「鳥かご」をやることが多かったが、選手それぞれが自由に分かれて「鳥かご」を行う際には「上手いヤツ、こっち!」と言ってメンバー集めを率先してやっていた。回数のカウント係も久保。時には堂安律も対抗し、「上手いヤツ、こっち!」と言って張り合い、活気あるムードを作ろうとしている様子が伝わった。

 また、トレーニングパートナーとしてカタールに来ていたU-19日本代表メンバーとは、宿舎で積極的にコミュニケーションを取っていたと聞く。食事の時間にはトレーニングパートナーたちのテーブルに行き、自身が19歳前後だった頃の体作りの経験談を伝授。FW貴田遼河(名古屋→アルヘンティノス・ジュニアーズ)やMF大関友翔(川崎F→福島)は、「久保さんは自分がやってきたことや筋トレのことを話してくれた」「久保さんにはシュート力を上げるときは下半身を鍛えることも大事だけど、筋トレよりもしっかり体幹を安定させた方がいいよと言われた」と目を輝かせていた。

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