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「みんなクボを気に入ってるんだ」傷心アジア杯から中2日スペイン復帰戦、久保建英は古巣の仲間に挨拶を…カメラマンが見た“気迫と品格”
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/02/10 11:04
ラ・レアルことレアル・ソシエダに帰還した久保建英。古巣マジョルカ戦で見せた“気迫と品格”とは
この指示が正解なのかどうかよりも、何物にも物怖じすることなく勝利に必要だと思うことを伝え続けたメンタリティーは特筆ものだろう。
久保は試合終了までプレー、最後まで勝利を目指したがマジョルカの壁を破りゴールを奪うことはできなかった。
試合後は遠くマジョルカまで応援に駆けつけたサポーターへ挨拶。さらには元同僚と挨拶をかわす際には、ユニホームの襟元を噛み締め、悔しさをあらわにする久保が印象的だった。
日本代表としては辿り着けなかった決勝への切符を懸け、ホームで迎えるセカンドレグを戦うことになる。
「KUBO」と声を掛けられたと思いきや「OKUBO」
また準決勝もう一方のカードでは、敵地でビルバオがアトレティコ・マドリーに勝利し決勝へ王手をかけており、国王杯決勝でバスクダービーが行われる可能性もありそうだ。
撮影を終えてスタジアムを後にする際、マジョルカユニホームのファンから「KUBO」と声をかけられた。
振り返ると、「Yoshito Okubo」と、久保を撮影にきた日本人取材者をからかってやろうと——かつて所属した大久保嘉人の名を出したつもりだったのだろうが——こちらからすると〈覚えてくれているんだね〉とビックリ。
スペインの島に根付いた日本人サッカー選手の系譜に思いを馳せ、にこやかに握手で別れを告げた。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。