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大谷翔平の本拠地「同じロスでも…エンゼルスとドジャースは全く違う」 日本人が知らない“ファン層の違い”「お行儀は良いとは言えないが…」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKoji Sasada
posted2023/12/29 17:19
ハーモッサビーチに描かれたドジャース大谷翔平の壁画
また、ダウンタウンから車で南西へ30分に位置する海沿いの高級住宅地ハーモッサ・ビーチにも大谷の壁画は描かれた。街行く人は壁画を見れば足を止め記念撮影に余念がない。ドジャースファン歴35年以上というある女性もファンの思いを代弁した。
「私たちの思いはただひとつ。もうプレーオフで窒息(敗退)するようなことは許されない。シーズンで(3年連続で)100勝しても仕方ない。とにかくワールドシリーズ優勝の力になってもらいたい」
ファンの願い「ドジャースを世界一に導いてほしい」
製作者のアーチスト、グスタボ・ゼルメノ・ジュニアさんも思いは同じだった。
「ロサンゼルス中が興奮している。彼にはドジャースを最終的に世界一に導いてほしい。その希望が増えた」
熱きファンの思いは、大谷にも山本にも追い風にはなっても、プレッシャーになることはない。それはこれまでのふたりが残してきた実績が証明している。大谷は力強く言った。
「まず優勝することを目指しながら、欠かせなかったと言われる存在になりたい」
山本も同様だった。
「ドジャースの一員としてワールドチャンピオンになるために、もっと野球が上手くなれるよう、新しい毎日を過ごしていくことをロサンゼルスのファンのみなさまにお約束します。今日からは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れてもらえるような選手になれるように頑張ります」
23年の年の瀬。熱きドジャースファンへ大谷、山本の両選手はその思いを誓った。24年10月を今から楽しみに待ちたい。