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ボクシングPRESSBACK NUMBER
井上尚弥のせいで海外メディアが激論?「私は年間MVPには推さないが…」前代未聞の“PFP1位が2人”説も…英国人記者が重要な証言
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byHiroaki Yamaguchi
posted2023/12/28 11:08
覚悟を決めてリングに向かう井上尚弥。試合後、スーパーバンタム級での防衛戦へ意欲を示した
井上ならフェザー級に上げてもすぐにでも世界王者になれるでしょうが、早くそうしろとプレッシャーをかけられるべきではないというのが私の考え方です。バンタム級では4冠王者としては一度も防衛することなく昇級したあとだけに、スーパーバンタム級史上初の4冠王者、また、2016年にギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が就任して以来では最初のこの階級のリングマガジン王者として、2024年は防衛戦をこなし、フェザー級には2025年に上がってほしいというのが個人的な希望です。
次戦は来年5月?「ネリとは噛み合う」
次戦は来年5月に開催という報道が出ているのも見ました。その相手がネリであれば盛り上がるのでしょう。2017年8月、山中慎介(帝拳)との第1戦ではPEDで陽性反応を示し、2018年3月の第2戦では体重超過を犯し、それでいてネリが2試合ともTKO勝ちを収めた際の騒動はまだよく覚えています。以降、日本では出場停止処分を受けたことも聞いています。
そのネリと井上が対戦となれば話題騒然でしょうし、井上の闘志にも火がつくことは確実と見ます。ネリも優れた選手ですが、やはり井上が優位。それでもそのストーリーとヒストリーは特筆されるべきで、2人はファイトスタイル的にも噛み合うでしょう。すべてのファンにとって必見のファイトになるはずの一戦を、私もまた楽しみにしておきたいところです。