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“私費”2億円を投じた新球場が完成! 筒香嘉智はなぜ、そこまで少年野球に力を入れるのか?「イレギュラーに対処するのは、僕の野球にも…」

posted2023/12/05 17:05

 
“私費”2億円を投じた新球場が完成! 筒香嘉智はなぜ、そこまで少年野球に力を入れるのか?「イレギュラーに対処するのは、僕の野球にも…」<Number Web> photograph by Yasushi Washida

「YOSHITOMO TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」の竣工式で施設のお披露目と挨拶をした筒香嘉智

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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Yasushi Washida

 今季終盤はサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の3A「サクラメント・リバーキャッツ」でプレーした筒香嘉智外野手が、私費2億円を投じて建設していた新球場が完成、12月2日に竣工式と施設のお披露目会が行なわれた。

「今までは言葉だけでしたけど、いよいよ実際に動き出すことにしました」

 生まれ故郷の和歌山・橋本市に完成した「YOSHITOMO TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」。筒香の口からこの球場建設の計画を聞いたのは2年前、2021年の12月のことだった。すでにそのときには室内練習場の工事もスタート。それから2年余りの月日をかけて出来上がったのは約3万平方mの土地に両翼100mのメイン球場と同45mの内野フィールド、室内練習場等を備えメジャーのキャンプ地を彷彿させる豪華な施設だった。

 遠く高野山を一望する小高い丘の上に立つグラウンドは、まるで天空に浮かぶアメリカのマイナー施設のようだ。筒香のたっての希望で、DeNA所属時代に訪れたドミニカ共和国にあるメジャー球団のアカデミーを参考に、外野だけでなく内野にも天然芝を敷き詰めた本格的なアメリカ仕様。敷き詰めた芝生もドジャースタジアムなどで使われている「TAHOMA31」という品種を選んで種まきから行なったという。

「過去、何年か色んな話を野球界に向けて話させていただいて、最終的には自分の決断で、自分がやった方がいいなと。未来ある子供達ですので、それを潰すのも大人ですし、生かすのも大人。子供たちの未来を潰さないように指導をしていきたい」

 お披露目会を終え報道陣に囲まれた筒香は、この球場を作る意味を明かした。

【次ページ】 筒香が天然芝にこだわった背景

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