河原スカウトが新入団選手に思うこと

今回話を聞かせてくれた河原氏（一番左）　真ん中は牧、右は三浦監督　©JIJI PRESS

　以上11名が、今ドラフト会議でDeNAが指名した選手となる。今後、入団会見があり、例年は11月末の『ファンフェスティバル』でファンへ向けたお披露目、そして来年1月に入寮し、合同自主トレからプロでの生活がスタートする。河原氏はスカウトとして、なにを肝に銘じてこの世界に入ってきてもらいたいと思っているのか。

「とにかく1年目から試合に出る、誰にも負けないという気持ちを持って、プロの世界に来てもらいたい。最初は体力作りから……なんて思っていたら、絶対に置いて行かれてしまう厳しい世界ですからね。貪欲に一番を目指して欲しいと思います」

同学年の度会父からメッセージが…

　有望な選手を多く指名できたが、やはり来シーズンは、一等星のごとく光り輝くスター候補である度会が注目の的になるだろう。最後に河原氏は、ドラフト翌日に度会の父である博文氏（元ヤクルト）から連絡をもらったことを教えてくれた。河原氏と博文氏は同学年であり、現役時代はしのぎを削り合った仲だ。

会見場にも登場した父の博文氏　©JIJI PRESS

「お父さんから『本当にベイスターズに行けてうれしいです』と言ってもらいました。ありがたいですね。度会選手には活躍してもらって、チームの勝利はもちろん、親孝行してもらいたいですね。もちろん他の選手たちも活躍することで、お世話になった人たちに、恩返しをしてもらいたいと思います」

　果たして来季、度会を中心にどの選手が頭角を現していくのか。新芽が吹き出す暖かな春の日を、今から楽しみに待ちたい。