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「耳の痛い話になるかもしれません」男子バレー・ブラン監督が明かした日本人論「選手たちは頷くばかりで沈黙する…それは仕事の放棄です」
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byYuki Suenaga
posted2023/10/03 17:00
2017年に来日して日本代表コーチ、2021年から代表監督になったブランは日本バレーをどう変えたのか? その指導哲学と日本人論を語った
「私は面談のあと、練習や生活を通じ、みんなを観察し続けました。ここからですよ。関係性がようやく改善し始めたのは。2年かかりました」
――2年もですか!
「そう、2年です。そこから力を発揮し始めた選手もいましたし、『ハイ』と返事はしていても、納得していない選手がいることも分かりましたね」
――日本の選手たちは、中学、高校で先生の言うことを素直に聞くように躾られます。
「グッド・コミュニケーションとはなんだと思います? 一方通行でいいわけがありません。お互いがアイデアを交換して、課題を発見し、解決のために動く。それに実力のある選手が、年齢が下だからといって黙っているのも理解できませんでした。実力者は私に対し、チームをよりよくするために要求すべきなのです。なのに若いからといって沈黙する。私には理解できませんでしたよ。それでは仕事の放棄です」
――ということはリーダーの育成も重要になりますね。
「リーダーとは育てるものなのか、それとも自然と育ってくるものなのか」
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