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「俺、このまま終わるんやろうな」西田有志が激白! 妻・古賀紗理那の救い…謎の症状に苦しんだ“左のエース”はいかにして復活したのか
posted2023/10/02 11:04
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Yuki Suenaga
18歳で代表デビューし、力強いスパイクとサーブ、そして天性の明るさで脚光を浴びた左のエース・西田有志(23歳)。だが昨年秋から原因不明の体調不良に苦しんできた。暗闇の中で、西田が見出だした光とは――。
現在発売中のNumber1081号掲載の[独占インタビュー]石川祐希「五輪への覚悟はできている」より内容を一部抜粋してお届けします。【記事全文はNumberPREMIERにてお読みいただけます】
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原因不明の体調不良から解放され
〈人は誰でも くじけそうになるもの ああ 僕だって 今だって〉(「人にやさしく」作詞・作曲:甲本ヒロト)
ザ・ブルーハーツの『人にやさしく』は、西田有志のソウルソングだ。カラオケでも熱唱して「ガンバレ!」を叫ぶ。
「江頭2:50さんのユーチューブを見て、メッチャいいなって。何より心に響くじゃないですか。人に対してやさしくっていうのがとってもいい。だって人にやさしくされたら、みんな嬉しいはずですから」
見た目はちょっとヤンチャ系。人情味溢れる昭和の不良に似た匂いが漂う。気持ちいいくらいマインドもストレートだ。
だからだろうか。サウスポーが繰り出す轟音うなるスパイクに、人々は魂を揺さぶられる。思いのたけを全部乗っけてくるから、心にズドンと響く。
苦しめられてきた原因不明の体調不良からようやく解放され、優勝した8月のアジア選手権では復調の兆しを示す活躍ぶりだった。彼のポジション「オポジット」は対角を意味する。長いトンネルを抜け、最悪から最高に向かう線上の軌道に入った――。
9月4日、沖縄での強化合宿初日。リラックスした全体の雰囲気のなかでも、西田の朗らかな表情は特に目立っていた。
「今こんなに明るくやれているので本来の自分に戻ってきているんだろうなとは感じています。前まではこんなふうにほかの人と話すのも、あまりできなかったんです」
「俺このまま終わるんやろうな、って」
つい最近まで彼はどん底にいた。