パ・リーグの3連覇は、1990年代の西武の5連覇以来。初めてホームで実現した優勝監督インタビューでそのことについて問われた中嶋監督は、「（5連覇時代の西武は）本当に強いチームでしたので、その数字というのはとてつもない数字だと思っていますけれども、そこにチャレンジできるチームだと思います」と答え、大観衆から喝采を浴びた。

中嶋監督自身も1998-2002年まで西武に在籍。ライオンズ黄金期のDNAも受け継いでいる　©︎JIJI PRESS

“育成”と“勝利”は両立できる

　その後の囲み取材で、「いや、だって、ああやって言われたら乗るしかないっしょ。言わされた感があるんやけど」とぶっちゃけたが、こう続けた。

「3連覇まで来たんですから、チャレンジする権利は持ってますんで。それはもう、やれるだけの力はあると思ってますし。まだこれからですけどね。いろんな意味でどんどん変わっていくチームだと思うので」

　今年も山下舜平大や東晃平、茶野篤政などの新戦力を加え、育て、鍛え、変化しながらの3連覇。“育成”と“勝利”は両立できると証明し続ける中嶋オリックスの時代は、まだまだ終わらない。

３連覇を決めた歓喜の瞬間。マウンド上の山﨑颯一郎に森友哉が抱きつく　©︎JIJI PRESS