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「オオタニがいれば“5880億円”で売れる可能性も」 大谷翔平“エンゼルスとの再契約”は実際あり得る?「選手のお手本」「資産価値」2つのホンネ
posted2023/09/19 18:53
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
JIJI PRESS
エンゼルスが『大谷・愛』を貫いている。
9月16日、ペリー・ミナシアンGMは、右脇腹の炎症が癒えなかった大谷翔平の今季終了を発表した。報道陣は未発表の右肘靱帯損傷の手術法、時期についても迫ったが、球団編成最高責任者は「情報を持ち合わせていない」と答えるのみ。釈然としない“エンゼルス・スタイル”が続いた。
GMからの“公開ラブコール”
だが、その一方でオフにフリーエージェント(FA)となる大谷への公開ラブコールには余念がなかった。
“我々はショウヘイのことを最大限に理解している。リスペクトしている”。GM発言はそんなところに終始した。
「彼はプレーすることが大好きなんだ。一喜一憂せず毎日そこにいる。チームメートと一緒にいたいと思い、ファンのために、そして組織のために、プレーしたいと思っている。彼はラインアップに戻ってプレーするために可能な限りのことを尽くした」
「この仕事(編成責任者)で大事なことのひとつは、若い選手を育てることだ。そのためには模範となる選手が欲しい。(投打)両方の能力を発揮するためには多くの準備が必要だ。多くの選手たちが翔平の準備を毎日見ている。すべての選手にとって、これほど素晴らしいお手本はない」
新人選手に先輩・大谷がハイタッチ
フィル・ネビン監督も同じように熱く語った。
「彼は良いチームメートだ。治療を受けたり、試合でプレーするための準備をしたりしていて、最近は彼の姿を見ることができなかった。彼は今季残り試合に出場しないが、常にチームメートとプレーしたいと思っている。それが彼という男なんだ。我々のチームには若い選手がたくさんいる。今日は新人のシャニュエルがメジャー初本塁打を放ち、ベンチで翔平からハイタッチをしてもらった。僕や他の誰かが握手するのとは訳が違う。全員でシャニュエルに『サイレント・トリートメント』もしたが、若い選手にとってはコーチや監督よりも翔平から得られるものに意味があるんだ。翔平はみんなを引っ張っている。これは重要なことなんだ」