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慶応の応援“まとめる重要人物”に直撃「なぜあんなに声揃う?」…あの音圧を生む応援団「決められたルールない」「吹奏楽部OBもすべて男性」 

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梅津有希子

梅津有希子Yukiko Umetsu

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posted2023/08/23 11:02

慶応の応援“まとめる重要人物”に直撃「なぜあんなに声揃う?」…あの音圧を生む応援団「決められたルールない」「吹奏楽部OBもすべて男性」<Number Web> photograph by Yukiko Umetsu

慶応の大応援…「なぜあれほど声が揃うのか?」吹奏楽部とチア、応援指導部をまとめる総合コーチに聞いた

 以前、男子校時代の横浜高校の応援を聴いた時にも感じたことだが、男性と女性では肺活量や体の大きさなどの違いからか、音の迫力がまるで違う。もちろん、女性でもスピード感や勢いのある音を出せる人はいくらでもいるが、これが何十人規模でまとまって響くと、その威力はものすごいものがある。さらに、野球応援の演奏では、コンサートホールや演奏会と違って、基本的に「pp(ピアニッシモ)や「fff(フォルティッシッシモ)」などの強弱を考えず、思いっきり吹いていい。駆けつける吹奏楽部OBも当然ながらすべて男性なので、「男だらけの慶応高」ならではの迫力に加え、卒業生なら誰でも叫べるコールや、みんなが歌える『若き血』といったラインナップで、あの力強く野太い“圧”が生まれるのではないだろうか。

「『若き血』は我々のアイデンティティ」

 甲子園には、現役吹奏楽部40人に加え、準決勝の土浦日大戦では約50人のOBや関係者が駆けつけた。決勝戦では100人が現地入りするといい、総勢140人での演奏になる予定。迫力あふれるアルプススタンドになりそうだ。

「普段なかなか球場に訪れることが出来ない塾生や塾員(OB)も、甲子園には来ます。誰もが歌える『若き血』は、我々にとってアイデンティティともいえる曲。この歌が流れると、母校への想いとともにみんながひとつになり、学生時代に戻れます。魔法のような曲というか、唯一無二の曲。人生の節目にそばにいてくれるこの歌とともに、応援指導部、吹奏楽部、チアの3部をサポートしながら、一丸となって戦いたいと思います」(土橋氏)

 慶応高吹奏楽部主将の岩本洸くん(3年)も、力強くこのように話す。

「我々は育英に勝とうという強い気持ちで団結しています。春から進化した応援を最高の舞台でぶつけ、KEIO日本一の夢を最後まで全力で支えたいと思います」

 両校のアルプススタンドは、心からの大声援と演奏で、選手たちを後押ししている。

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