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なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
「(長谷川)唯の賢さ、技術力がさらに」「(清水)梨紗も本気で超えたいと」藤野あおば19歳も“なでしこベレーザ勢”…W杯で輝いた背景を恩師に聞く
posted2023/08/14 11:03
text by
海江田哲朗Tetsuro Kaieda
photograph by
Visionhaus/Getty Images
2018年、日テレ・東京ヴェルディベレーザ(以下、東京NB)の監督に就き、2年連続で三冠達成。あらゆるタイトルを総なめにした。指揮官の名を、永田雅人(現東京ヴェルディアカデミーコーチ)という。
2021‐22シーズン以降は指導者ライセンスの都合でヘッドコーチとなったが、昨季をもって退任するまで実質的にチームの舵取りを任せられていたことに変わりはない。
唯は常に自分が何をすべきかを見出せる
#1で前述した、東京NBと関係するなでしこジャパンの9人の選手は、全員が永田のサッカーを経験している。
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「大会前の見方としては、現在のマンチェスター・シティのようなサッカーを志向するチームが増え、日本は難しい戦いになるのかなと。ただ、欧米の強豪も戦術的にもうひとつ伸びていない感じがあって、相手より洗練された戦術で戦えれば付け込む余地あり、展開次第で優位に立てる可能性はあるなと見ていました」
日本の戦術の中核を担ったのが中盤でゲームをコントロールした長谷川唯である。
「唯は、常にチームのなかで自分が何をすべきかを見出してプレーできる。今回は守備の仕事を意識してある程度割り切ってやった面もあるでしょうが、真ん中にいることで攻守のさまざまな要素を結びつけられている印象を受けました。自分の仕事をこなしつつ、チャンスがあれば攻撃の部分にプラス1で参加したり、その際は長野風花(リバプールFCウィメン)がカバーするといった具合に役割分担がなされていたように見えます。優れた戦術眼を持ち、両足を使える技術があり、ターンや切り返しで局面を変えられるのは有効だとあらためて感じましたね」
シティのサッカーに出会えたのが一番大きい
長谷川は2021年1月、東京NBからACミラン フェミニーレに完全移籍。同年8月にウェストハム・ユナイテッドFCウィメン、2022年9月、マンチェスター・シティWFCに加入している。その間、長谷川の変化は永田の目にどう映ったのか。