6戦8本塁打！ 岡本和真が“王・バース・バレ超え”歴史的快挙を達成してた…智弁学園18歳時からずっと「表情を出さずどっしり」主砲の風格

　この1週間、巨人の岡本和真が球史に残るような大当たりを見せた。以下、8月1日から6日まで1週間の岡本の打撃成績（打率は通算）。

　8月1日 ヤクルト戦 4打 0安 0本 0点 0盗 率.289
　8月2日 ヤクルト戦 4打 2安 2本 3点 0盗 率.291
　8月3日 ヤクルト戦 4打 3安 2本 2点 0盗 率.297
　8月4日 広島戦 5打 1安 0本 0点 0盗 率.295
　8月5日 広島戦 3打 1安 1本 2点 0盗 率.296
　8月6日 広島戦 4打 3安 3本 4点 0盗 率.301

　6試合で24打数10安打8本塁打11打点、打率.417という大当たり。打てば本塁打という状態だ。

　月曜から日曜日に限定した週間本塁打数の記録は発表されていない。ただ1972年、王貞治がNPB記録の7試合連続本塁打を記録したときは7本（9月11日～20日）、阪神のバースが1986年にタイ記録を作ったときは6本（6月18日～26日）、2013年、年間60本のNPB記録を作ったヤクルトのバレンティンの週間本塁打も6本（8月19日～25日）が最高だった。

　また、岡本は8月6日の時点ですでに8本塁打、NPBの月間本塁打記録は2013年、ヤクルトのバレンティンが記録した18本塁打だが、これを上回る記録が出る可能性もある。

「6年以上30本塁打」は過去9人しかいない

　8月6日の本塁打は今季30号、これで6年連続30本塁打になったが、NPBで6年以上30本塁打を続けた打者は9人しかいない。

　王貞治（巨人）19年（1962年～80年）
　秋山幸二（西武）9年（1985年～93年）
　山本浩二（広島）8年（1977年～84年）
　野村克也（南海）7年（1962年～68年）
　松井秀喜（巨人）7年（1996年～2002年）
　大杉勝男（東映・日拓）6年（1968年～73年）
　Tウッズ（横浜、中日）6年（2003年～08年）
　小笠原道大（日ハム、巨人）6年（2005年～10年）
　岡本和真（巨人）6年（2018年～　）

　岡本はすでに本塁打王2回、打点王2回、セ・リーグを代表するスラッガーだったが、昨年は3学年下のヤクルト村上宗隆に史上最年少の三冠王を記録され、やや影が薄くなった印象があった。

WBC終盤で見せたアーチストぶりと、セでの独走

　またWBCでは6番を打ったが、村上宗隆ほどではないにせよ、1次ラウンドではバットが湿っていて10打数2安打0本塁打1打点、打率.200だった。しかし決勝ラウンドに入り準々決勝のイタリア戦、決勝のアメリカ戦で本塁打を打つなど8打数4安打2本塁打6打点、打率.500の活躍を見せた。　

WBCイタリア戦のホームラン　©Naoya Sanuki

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WBCアメリカ戦でのホームランに大谷、ヌートバー、村上、吉田らも大喜び　©Naoya Sanuki

　他のNPBの主力選手と同様、岡本和真にとってもダルビッシュ有や大谷翔平とチームメイトになり、彼らの極めて高いプロ意識に触れたことは、大きな刺激になったはずだ。

　ペナントレース開幕後は調子が上がるまでに時間がかかり、今季初本塁打は11試合目だったが、それからは順調に本塁打が出るようになり、すでに7月時点で本塁打数は独走状態だった。

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