濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
ウナギ・サヤカ「今一番勢いがあるレスラーは私」 強気で生意気、アンチがいても…“傾奇者”はなぜ大物に愛される?「身の丈とか分からないので」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2023/06/20 17:00
昨年10月から「ギャン期」と称してさまざまな団体で活躍するウナギ・サヤカ
「トップ選手とやらなきゃ意味なくないですか?」
そういう気持ちを、しかしリング上では言わない。結果が出ないのにやたら強気だから、毛嫌いする者もいる。SNSではウナギに対してのアンチコメントも少なくない。身の丈に合ったカードで勝ったり負けたりしていれば何も言われないのだろうが、そんなことをするつもりなどまったくないのがウナギ・サヤカだ。
「勝てそうな相手にだけ対戦アピールするプロレスラー、カッコいいですかね? 私は身の丈とか分からないですもん。やりたい人とやりたいだけですよ。そこにキャリアは関係ないし、そもそもトップ選手とやらなきゃ意味なくないですか? みんないつやめるか分からないのがプロレスの世界。1回でも多く試合したいし、シングルマッチがしたい。
だから今、めっちゃ楽しいですよ。他の選手ができてないことがやれてるので。あ、でもみんなもできなかったわけじゃないと思う。やろうとしなかっただけで。私はやろうとしたからできたんです。確かに結果は出せてないけど、当たって砕けるかどうかは当たってみないと分からないじゃないですか。告らないとフラれもしないんですよ」
大谷晋二郎からの“まさかの提案”
ZERO1では、久々の来場を果たした大谷晋二郎(試合中のケガで長期欠場中)と会話をする場面もあった。
「私も大谷さんのように、リング上で熱さを出せるように生きていきたいです」
所属の男子選手よりも、自分がZERO1を熱くする。以前からウナギは主張していた。そんなウナギに、大谷はある提案をした。
「あなたのその表情を見て、今の僕には男も女も関係ない。ZERO1には『火祭り』という熱い熱いリーグ戦があります。ただ出場したいというだけでなく、優勝するつもりがあるなら、出てください。僕はあなたが『火祭り』に出たら面白いと思います」
これまで大谷、小島聡、田中将斗、関本大介といったトップレスラーたちが優勝している『火祭り』。そこに女子選手がエントリーするのは無謀といえば無謀だ。おそらく大方の予想は「全敗」だろう。だがウナギは言う。
「今しかできない、私にしかできないやり方でZERO1を熱くしていきたいので。『火祭り』はさすがにビックリして言葉が出なかったけど、大谷晋二郎に出ろって言われたら出るしかない。どんな手を使っても優勝します。(優勝者に贈られる)火祭り刀持っていろんな団体に乗り込んでやりますよ」