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高橋藍21歳「かなりしんどかったけど…」帰国直後に語ったイタリア2年目の本音とは?「日本代表ではこれまでと違う姿を見せたい」 

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高橋藍

高橋藍Ran Takahashi

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photograph byTomosuke Imai

posted2023/05/26 11:02

高橋藍21歳「かなりしんどかったけど…」帰国直後に語ったイタリア2年目の本音とは?「日本代表ではこれまでと違う姿を見せたい」<Number Web> photograph by Tomosuke Imai

イタリア2年目を終え、シーズンを振り返った高橋藍(21歳)。日本代表で成長した姿を見せたいと力強く語る

 今年は日本でも多くの試合が開催されます。イタリアでたくさん応援していただいた分、日本でプレーする姿を見ていただき、影響や勇気、感動を与えられることが僕にできる恩返しだと思っています。「日本へ帰ったらもっと強くなった姿を見せたい」と思いながら戦ってきたイタリアでの経験を、少しでもお見せすることができたら、これ以上の幸せはありません。

 イタリアにいる間も日本のVリーグや、同じ日本代表でプレーした選手の活躍はいつもチェックしていました。特に大塚(達宣)選手は大学での試合を終えてすぐパナソニックに合流し、(ミハウ・)クビアク選手と対角を組んでプレーしている。ものすごく経験値が上がり、得られるものがたくさんあっただろうな、と思いながら見ていました。

 一緒に戦う仲間であり、ライバル。大塚選手の活躍にたくさんの刺激を受けていましたし、僕ももっともっと努力しなければいけない。パドヴァでの経験を少しでも形にして、これまでとは違う姿を日本代表でお見せできるように、僕も頑張ります。

「バレーボールの魅力を伝える、絶好の機会」

 日本だけでなく世界を見渡せば、イタリア代表の(アレッサンドロ・)ミケレット選手やブルガリア代表の(アレクサンダル・)ニコロフ選手のように、自分と同世代や年下の選手も活躍しています。自分はまだ若いほうだと考えるのではなく、試合に出る以上年齢は関係ない。日本代表でも軸となって、周りを引っ張っていけるような選手になりたいと、これまで以上に強く思うようになりました。

 まずは、6月に名古屋で行われるネーションズリーグから1試合1試合、目の前の目標に集中して臨むことが第一。そして、秋にはパリオリンピック出場がかかったオリンピック予選(OQT)も日本で開催されます。メンバーに選ばれたら、僕にとっては初めてのOQT。どれほどの緊張感やプレッシャーが伴うか、想像もつかないですが、僕たちの目標はオリンピックに出場することではなくメダルを獲ることです。ここで結果を残すことができれば選手としての価値を高めるだけでなく、日本代表のレベル、認知度も上がるチャンスだと思っています。

 サッカーW杯やWBCでも証明されている通り、スポーツの世界は結果がすべてであり、結果を出すことで見られ方も変わる。バレーボールの面白さを伝える、絶好の機会だと思うので、常に全力で自分のプレーを出し切ることを意識して臨む覚悟です。

 最後に。これまでの連載をまとめたフォトエッセイ『髙橋藍 カラフルデイズ』が発売されました。撮影は約1年前なので、改めて見返すと顔つきも身体つきも違う。文章を読み返しても、考え方の変化も自分自身で感じます。少しは成長したし、大人になったかな(笑)。

 1年で人間がどれだけ成長できるか。高橋藍という選手がどんな人間か。この本から感じ取っていただけると思うので興味を持っていただけたら嬉しいです。

(構成/田中夕子)

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

【動画を見る】雑誌ナンバーの記事が全て読めるサブスク「NumberPREMIER」にて、高橋藍選手のインタビューを収録した動画【完全版】「イタリアで強くなって帰ってきました!」が見られます。イタリアでプレーした2022-23シーズンをたっぷりと振り返っています。ぜひご覧ください。

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