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大谷翔平は「1種類ですよ」と笑っていたが…エンゼルスのブルペンで目撃した“4つのスライダー”とは?「一球一球、データを解析しながら…」
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byUSA TODAY Sports/Reuters/AFLO
posted2023/05/18 11:01
15日のオリオールズ戦ではDH兼投手として先発した大谷翔平
大谷は春先のWBCの合宿でも「一番大切なのは自分の投げている感覚と結果データがかけ離れていないこと。そこが一致することが重要です」と話していた。自らが生み出した最大の武器“スライダー”を常に磨き続ける姿勢は、今も強く感じ取ることができる。メキシコ代表としてWBC日本戦で登板した左のエース、パトリック・サンドバルも大谷の最大の魅力を“予測と準備”と評するように、日々アップデートを欠かさない姿勢が現在の活躍につながっている。
恐ろしいまでのチャレンジ精神と磨き上げられた肉体、天性ともいえる身体の柔軟性から繰り出される新たな球種。そして最新鋭のデータを駆使して感覚と結果の乖離をなくしていく姿勢。メンタル、フィジカル、データアナリステック……この3つが揃ったいま、大谷ならではの呼称がついたスライダーが生まれるかもしれない。
二刀流という選手キャリアのイノベーションだけではなく、スライダーにもイノベーションを起こすのか。進化を続ける“トレイルブレイザー”の姿が、一層楽しみになったロサンゼルス取材だった。
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