珠玉の1敗BACK NUMBER
和田毅――最後の松坂世代が振り返るスーパースターとの初対決。
posted2023/04/05 09:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
JIJI PRESS
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。最後の松坂世代、いまだマウンドで躍動し続ける42歳の左腕が挙げたのは、憧れのスーパースターとの初対決だった。
【Defeated Game】
2004年4月16日 パ・リーグ 4回戦
西武 1-0 ダイエー 勝 松坂(2勝2敗) 敗 和田(1勝1敗)
◇
1980年度生まれの「松坂世代」もNPB球団でプレーするのは、福岡ソフトバンクホークスの和田毅ただひとりだ。彼は退化どころか今なお進化し続けている。昨シーズンもローテーションの一角を守り、41歳にして自己最速となる149kmを叩き出した。防御率は、規定投球回数に届いていないとはいえ2年ぶりに2点台をマーク。今シーズンにおいてもV奪回を至上命令とするチームから頼りにされることは言うまでもない。