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「大谷翔平の同僚2番手サンドバル+上位打線はメジャー強打者」今までより強敵メキシコ…侍ジャパンの重要人物を成績で探る
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki,AFP/JIJI PRESS
posted2023/03/20 11:05
大谷翔平らが躍動する侍ジャパン。準決勝メキシコの状態はどんな感じ?
〈控え選手〉
(捕)A.ウィルソン2試3打2安0本2点0盗0球1振 率.667
(内)R.バレンズエラ1試0打0安0本0点0盗1球0振 率.-
(内)J.アランダ3試6打1安0本0点0盗0球3振 率.167
(外)J.デュラン5試5打0安0本0点2盗0球2振 率.000
(外)J.カルドナ4試2打1安0本0点0盗0球1振 率.500
チームはレギュラー選手で固められていて、控え選手の出場機会は多くない。こうしてみると、メキシコはこれまでの対戦相手とは違い「本物のメジャーリーガー」で構成された屈強な陣容であることが分かる。東京ドームでは、ものすごい応援のもと試合をした侍ジャパンだが「ホームアドバンテージ」もなくなる。厳しい戦いが想定される。
侍ジャパンの準々決勝までの成績をおさらいすると
準々決勝を終えた段階での日本チームの成績も見ていこう。
【投手陣】
〈先発〉
大谷翔平2試2勝0敗0S0H8.2回3球10振 率2.08
ダルビッシュ有2試1勝0敗0S0H5回1球2振 率5.40
佐々木朗希1試1勝0敗0S0H3.2回3球8振 率0.00
山本由伸1試1勝0敗0S0H4回0球8振 率0.00
佐々木朗希の先発が予想される。前回登板では速球は164km/hを記録。チェコ打線を圧倒したが、メキシコ打線は速球に強い。相手が違うことは覚悟すべきだろう。また選球眼も良い打者が並んでいる。立ち上がりが重要だと思われる。
〈第2先発・救援〉
宮城大弥1試0勝0敗1S0H5回0球7振 率1.80
今永昇太2試0勝0敗0S1H4回0球5振 率2.25
戸郷翔征1試0勝0敗0S1H3回1球7振 率3.00
大勢2試0勝0敗0S0H2回0球2振 率0.00
湯浅京己2試0勝0敗0S1H2回1球3振 率0.00
髙橋宏斗2試0勝0敗0S0H2回0球3振 率4.50
高橋奎二1試0勝0敗0S0H2回0球2振 率0.00
伊藤大海2試0勝0敗0S1H1.1回0球2振 率0.00
宇田川優希2試0勝0敗0S1H1.1回0球3振 率0.00
松井裕樹1試0勝0敗0S0H1回0球1振 率0.00
全投手がそれなりの仕事をしているが、宮城、今永という左投手がポイントになってくるのではないか。MLB同様ワンポイントリリーフが禁じられているために起用はやや窮屈になるが、イニングの途中でうまく継投していくべきだろう。追加招集された山﨑颯一郎を起用するとすれば、この試合だろう。イニングの途中でホールドを挙げるようなシチュエーションか。
〈打線〉
1(中)L.ヌートバー5試19打7安0本3点2盗5球5振 率.368
2(右)近藤健介5試18打7安1本5点0盗7球7振 率.389
3(指)大谷翔平5試16打7安1本8点1盗8球4振 率.438
4(左)吉田正尚5試15打6安1本10点0盗6球0振 率.400
5(三)村上宗隆5試17打4安0本3点0盗6球8振 率.235
6(一)岡本和真5試12打4安1本6点0盗7球2振 率.333
7(二)牧秀悟5試14打3安2本2点0盗1球2振 率.214
8(遊)源田壮亮3試7打2安0本2点2盗3球1振 率.286
9(捕)甲斐拓也3試10打1安0本2点0盗3球4振 率.100
こちらも直近のイタリア戦の打順だ。ヌートバー、近藤、大谷と打線を引っ張ってきた上位3人がイタリア戦では合わせて2安打。やや疲れが見えた印象があったが、この試合から5番に下がった村上が2安打、岡本も本塁打を含む2安打と復調。源田も復帰して打線的には良いムードになっている。10打点の吉田正尚は現時点で打点王だ。