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センバツ“入場行進曲”はいつからヒット曲に? 戦前は軍歌→YouTube再生数も考慮…毎日新聞&編曲家に直撃「どんな曲でも行進曲にできる」
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byJIJI PRESS
posted2023/03/18 06:00
センバツの入場曲はいつからヒット曲を使うようになったのか。また、どのような過程で選ばれているのだろうか
現在、入場行進曲は多くの人が知るヒット曲が選ばれているが、2000年以降、現在までの曲目は以下の通り。
2023年(95回)『アイラブユー』(back number)
2022年(94回)『群青』(YOASOBI)
2021年(93回)『パプリカ』(Foorin)
2020年(92回)『パプリカ』(Foorin)
2019年(91回)『世界に一つだけの花/どんなときも。』( SMAP/槙原敬之)
2018年(90回)『今ありて』
2017年(89回)『恋』(星野源)
2016年(88回)『もしも運命の人がいるのなら』(西野カナ)
2015年(87回)『Let It Go ~ありのままで~)』
2014年(86回)『恋するフォーチュンクッキー』(AKB48)
2013年(85回)『花は咲く』(門倉有希)
2012年(84回)『Everyday、カチューシャ』(AKB48)
2011年(83回)『ありがとう』(いきものがかり)
2010年(82回)『My Best Of My Life』(Superfly)
2009年(81回)『キセキ』(GReeeeN)
2008年(80回)『蕾』(コブクロ)
2007年(79回)『宙船』(TOKIO)
2006年(78回)『青春アミーゴ』(修二と彰)
2005年(77回)『君こそスターだ』(サザンオールスターズ)
2004年(76回)『世界に一つだけの花』(SMAP)
2003年(75回)『大きな古時計』(平井堅)
2002年(74回)『明日があるさ』(ウルフルズ/Re:Japan)
2001年(73回)『TSUNAMI』(サザンオールスターズ) 、『イエスタデイ/オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ/ヘイ・ジュード』(ビートルズ)
2000年 (72回) 『First Love』(宇多田ヒカル)
どうやって候補曲を出す?
耳なじみのあるヒット曲がズラリと並ぶが、毎日新聞社では、どのような方法で候補曲を絞り込んでいるのだろうか。
「毎年秋になると、行進曲を担当する事業部員が複数のヒットチャートを参考にしながら数十曲の『候補曲の候補』をリストアップし、その中から過去の採用実績や曲調、歌詞などを検討して候補曲を10曲前後に絞り込みます。リストアップの対象となるのは、リスト選定の段階を基準点に、おおむね『発売1年以内の曲』、あるいは『大会前年にヒットした曲』です。歌詞については『高校野球の行進曲として好ましくない表現が含まれていないか』を中心に検討します。