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三笘薫25歳に聞いた「ドリブル突破の回数が減った?」プレミア勢が本気で“ミトマ対策”…それでも6ゴール目、三笘が明かす「デゼルビ監督の練習」
posted2023/03/07 18:30
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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ブライトンの本拠地アメックス・スタジアムに、またしても「ミトマ」のチャントが鳴り響いた。
3月4日に行われた国内リーグのブライトン対ウエストハム。12戦連続の公式戦先発となった三笘薫は、前半18分に先制点につながるPKを獲得し、後半24分にチームの3点目をマークした。
チームは4-0で圧勝し、三笘も場内発表のMOMに選ばれた。試合終盤の交代時、大活躍の三笘はホームのサポーターからスタンディングオベーションで称えられた。
また25歳のアタッカーは国内リーグの得点数を6にのばし、レスター在籍時の岡崎慎司、マンチェスター・ユナイテッド在籍時の香川真司の持つ、「プレミア日本人シーズン最多得点記録」に並んだ。日本サッカー界にとっても記念すべき1日となった。
チームが3試合ぶりに国内リーグで勝利したウエストハム戦を、三笘は次のように振り返った。
「毎試合、自信はありますが、前の2試合は引き分けと負けで、なかなか結果が出なかった。今回の相手は下位のチームですし、ここでしっかり勝ち点を取らないといけないと思っていました。(前節フラム戦で審判に暴言を吐いたとして、ベンチ入り禁止処分となった)監督もいないなか、良いクオリティを出すことができたと思います。
自分としてはコンディションがそこまで良くなかったですけど、チームとしてうまくいった。後ろがうまくビルドアップしてくれたので、自分は前(=攻撃)で力を使うことができた。1点取ってからは、自分たちのサッカーがうまくハマったと思います」
「ギリギリでした?」「いや、結構簡単でした」
三笘の得点場面では、チームの狙いが実を結んだ。右サイドからパスカル・グロスによる速い弾道のクロスボールが入ると、三笘はファーサイドで滑り込んで鮮やかに決めた。日本代表MFはクロスが入ってくるのが事前に分かっていたとし、狙い通りのゴールだったと明かした。