熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「三笘薫は今のネイマールより上」「18歳で大学を選択したのは…」ドリブラー+相手SB視点で三都主アレサンドロに聞く〈南米もミトマ報道増加〉
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byJan Kruger/Getty Images
posted2023/02/09 11:03
南米でも報道が出始めるなど三笘薫はワールドクラスへの道を歩み始めている。三都主アレサンドロにドリブラー、相手SB視点で語ってもらった
「現在のプレーには文句の付けようがないけれど、大切なのは長期間に渡って良い結果を出し続けること。今季が終わるまで、ぜひとも現在の調子を維持してもらいたい」
――彼には、多くの欧州ビッグクラブが興味を示しているようです。
「当然だろうね。ただ、ビッグクラブには世界トップクラスのアタッカーがひしめいている。競争の激しさは、中堅以下のクラブの比じゃない。そこで競争に打ち勝ってレギュラーポジションをつかむのは本当に大変だ。今後、ビッグクラブへ移籍したら、これまでとは別次元の争いになる」
三都主が注目する「18歳で大学進学」の選択
――彼は川崎Fのアカデミーで育ち、U-18を終えた時点でプロ契約をオファーされながら、自らの意思で大学へ進みました。そのため本格的なデビューが22歳となったわけですが、彼の選択をどう考えますか?
「JリーグのクラブのアカデミーにはU-20が存在せず、18歳でプロになったらずっと年上の選手と競争しなければならない。18歳や19歳ではなかなか試合に出られず、そのことが響いて成長のスピードが鈍ってしまう選手が少なくない。18歳でプロになるのと大学へ進むのとではそれぞれにメリットとデメリットがあるわけだけど、現在の彼の活躍を見ると、彼の選択は正しかったと思うよ」
三都主アレサンドロは、現役引退後はブラジルに住み、2020年末に創設後、2年連続で昇格して今年はパラナ州1部で奮闘するアルコのCEOを務めるかたわら、生まれ故郷マリンガで選手育成専門クラブを運営している。
彼にとっても、三笘薫のようにプレミアリーグで活躍するような選手を育てることは夢であり、のみならず現実的な目標でもあるに違いない。
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