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「やれるんじゃないかな」田中碧が思い描くクロアチア戦、理想の戦い方「前半3-0とかでリードしたいですよ。ただ…」
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/12/05 11:00
3日の練習後、取材に応じる田中碧。語り口は軽く、どこか余裕を感じさせた
いい守備からいい攻撃へ、が合言葉になりつつある。もどかしさを感じているであろう1人、鎌田大地も「割り切っているので。僕が点をとれなくてもチームが勝てれば」とチームプレーに徹することを宣言しており、チーム全体の意思疎通に問題はなさそうだ。
田中碧はクロアチアをどう見ている？
迎えるクロアチア戦。相手のストロングポイントはモドリッチ、コバチッチ、ブロゾビッチの中盤の3人。田中も彼らをたたえ、そして警戒する。
「僕が言うまでもなく、彼らは世界的なビッグクラブでやってる選手たちで。個人的な感覚でいくと、どの選手もどんなエリアでもプレーできて、すごく動ける選手ばかり。たとえば、スペインみたいにブスケッツが真ん中で動かないということはなくて、ブロゾビッチもすぐ上がってもきますし、そういう意味ではそのフレキシブルな感じとその広範囲に動ける機動力があるのがクロアチアかなと」
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スペインともドイツとも違う、機動力と選手個人のユーティリティ性を警戒する。直近のスペイン戦の経験は生きるのだろうか。
気持ちの勝負はすごく重要になる
「スペインのことを全然封じられてはないですし、それとは違う戦いになると思います。相手が動いてくる分も彼らが数的優位とか作りやすいと思う。しかも運動量も試合の最後まで落ちず、走り切れる走力もあるんで、（クロアチアは）走らされてるっていう感覚も多分そんなに持たないだろうし。前回のW杯も延長戦が続いて、準優勝をしている。そういう意味では国民性的にもタフで、選手のメンタルもタフ。その辺りは日本と似てる部分もありますし、気持ちの勝負はすごく重要になると思います」
4年前、クロアチアの諦めない姿勢に胸を打たれた人は多いだろう。そのクロアチアを相手に一戦必勝の決勝トーナメントで戦うわけだから、日本はさらに上を行かなくてはならない。
