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大谷翔平の“味方投手からも”愛されすぎな日常…神救援には背中ポンポン、リリーフ陣が触れた“紳士な素顔”「必ず感謝してくれる」 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2022/10/06 17:06

大谷翔平の“味方投手からも”愛されすぎな日常…神救援には背中ポンポン、リリーフ陣が触れた“紳士な素顔”「必ず感謝してくれる」<Number Web> photograph by Getty Images

チームメイトのホセ・スアレスにベンチでちょっかいを出し笑う大谷

 シーズン終盤、リーグ記録タイの61本塁打をマークしたヤンキースのアーロン・ジャッジとのMVP争いが激しい論争となった。オフに発表されるMVPは、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まる。投打で活躍する大谷にとっては投手としての勝ち星を増やし、数字を残すことも印象度に影響する。もちろん、大谷自身のパフォーマンス次第ではあるが、チームメートの助けも必要だ。

 大谷から「勝ちがついてもいいぐらい」と感謝されたループは、「僕らにとって(自分の成績で)勝ち星はそれほど重要じゃないし、セーブやホールドの方が大事。彼が勝てるように、どういう状況であろうと投げる。MVPがとれるようにね」と、期待を込めながら言った。

紳士・大谷とホテルで「どうぞ、どうぞ」の譲り合い

 DHで野手としても出場を続ける大谷は、イニング間のベンチ内でチームメートとの交流が見られることも多くある。例えば、先発ローテーション投手に定着した左腕ホセ・スアレスとは、ちょっかいを出し合い、イタズラで楽しむ姿が度々、試合の中継映像で映し出された。

 一方で、先発陣や野手と違い、リリーフ陣はブルペンで待機する。絆はどう生まれていくのか。ループは「僕らは、クラブハウスでもよく彼と話しているよ。(リリーフで登板後)試合でベンチ内にとどまる時も話すしね。他の野手とも同じだよ」と明かした。

 今季は互いに大きな故障もなく、戦いをともにした。野球以外のフィールドでは、思わず笑ってしまうような、共通する行動もあった。

「敵地での遠征の時、宿泊しているホテルのエレベーターで一緒になることがよくあってね。僕は常に、他の人が先に入れるように譲って、礼儀正しくいよう、と育ってきたんだ。彼はいつも、同じ事をするよ。だから、『先にどうぞ』と言えば、彼も『いやいや、先にどうぞ』となってね。それがしばらく続く時もあって、最終的にはどちらかが決めるけどね」

 どうぞ、どうぞの譲り合い。一般的な日常生活でも見られる何げないやりとりが、ループにとっては印象深い思い出だ。「お互いに、同じように育ってきたと感じられるのは、いいよね」。クラブハウスや野球のフィールド上はもちろん、それ以外の場面でも絆が生まれているようだ。

【次ページ】 救援陣が明かす大谷の素顔「抑えた時、必ず感謝してくれる」

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