平井　そうですね、確信を持ったというか。それまでもパラアスリートは魅力的だという気持ちはあったんですけど、パラスポーツは絶対に面白いし、絶対に盛り上がるという確信に変わった経験でした。

――むしろ自分が盛り上げる側に加わろうと。

平井　そうできたらいいなという「勝手に応援団」みたいな気持ちですね。

退社、結婚、出産……母になった今

――平井さんは今年11月で40歳なんですよね。以前のインタビューで「40代を迎えた時にふり返って『いい30代だったな。これからますます楽しみだな』と思えるように」と語っておられましたが、実際に歩んでみて30代はいかがでしたか。

平井　ふわっとしたことを言っていたんですね（笑）。こんなにじっくり自分の過去を振り返ったのは初めてですけど、お話ししてみて、30代もいろんな種をまいた10年だったなと感じました。会社を辞めてフリーになったことも、これを応援したいと心から思えるパラスポーツに出会ったことも。昨年は「パラスポーツすごろく」というものを作りました。「渋谷の体育会」で取材した100人ほどのパラアスリートのエピソードを反映したすごろくで、クラウドファンディングで制作費を寄せていただき、完成品を渋谷区内の小中学校などに寄付しました。

――平井さんのプロジェクトということで、メディアでも取り上げられましたね。

平井　スポーツだけでなく、今は報道番組『news TOKYO FLAG』（TOKYO MX）に出演しています。あとは出産があって母になり。

――お子さんは今おいくつですか。

平井　4歳です。女の子なので非常に一丁前です（笑）。やりとりが本当に楽しくなってきたので、これからもたくさんおしゃべりできる親子関係でありたいですね。

――娘さんはアナウンサーになりたいと言うことはないですか。

平井　それはまだないですけど、私の出ているニュース番組を毎日観てくれているので、3歳になる前から「新型コロナウイルス」と言えていました。

――それはすごい！

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