前DeNA監督・ラミレスが本音で語る“セ・リーグ展望”…注目は阪神、大逆転Aクラス入りへ“2つの提言” カギは「青柳の登板日」と…

今季なぜ、ヤクルトが独走？

　セ・リーグは前半戦終了を前にしてすでに東京ヤクルトスワローズの独走状態。ここへきて、新型コロナウイルスのクラスター発生という思わぬ強敵に襲われたが、それでも2位巨人に10ゲーム以上の差をつけている。
　
「ヤクルトはここまで、全てがかみ合っています。投手陣はクローザーの（スコット・）マクガフをはじめ後ろがしっかりと固まっているのが大きいですし、正捕手の中村（悠平）の戦列復帰後はリード面でも安定感が増した。打線も村上（宗隆）が本物のスラッガーになり、しっかり主砲を担っている。そして忘れてはいけないのが塩見（泰隆）の活躍です。彼は私の大好きな選手。各チームの1番打者を見比べても、彼が今日本でナンバーワンのリードオフマンだと思いますし、30本塁打、30盗塁を達成できる能力を持っています。でも、スワローズがここまで強い一番の理由は、何より高津（臣吾）監督の采配でしょうね」

ヤクルト高津臣吾監督 ©Nanae Suzuki

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　高津監督はヤクルト時代のチームメート。4度のセーブ王に輝くなど、チームの絶対的な守護神として頼もしい姿を見てきた。

「現役時代は、後にこんなに素晴らしい監督になることは想像していませんでした。彼はユニークで面白いキャラクターでしたが、野球の場面ではあまりしゃべるタイプではなかった。将来は監督をやりたいんだ、ということを当時から前面に出すこともありませんでした。そういうタイプといえばチームにはすでに古田（敦也）さんや、宮本（慎也）さん、真中（満）さんがいましたしね（笑）」

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