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《宝塚記念》エフフォーリア「復権」のカギを握るのは? ファン投票1位タイトルホルダーをおびやかす、爆発力が怖い“まさかの穴馬” 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2022/06/25 11:04

《宝塚記念》エフフォーリア「復権」のカギを握るのは? ファン投票1位タイトルホルダーをおびやかす、爆発力が怖い“まさかの穴馬”<Number Web> photograph by Photostud

天皇賞・春を圧勝し、GI2勝目を挙げたタイトルホルダー

「爆発力が怖い」注目の“穴馬”は?

 前走を叩いての上昇度という点で、最も目立つのは、1年1カ月ぶりの実戦となったヴィクトリアマイルで6着と力を見せたデアリングタクト(牝5歳、父エピファネイア、栗東・杉山晴紀厩舎)である。

 前走のドバイターフでGI初制覇を遂げたパンサラッサ(牡5歳、父ロードカナロア、栗東・矢作芳人厩舎)も、矢作調教師が「びっくりするほどいい」と言うほど好調だ。陣営は実質的な「逃げ宣言」をしている。1枠2番のアフリカンゴールドも行く構えを見せているので、11番枠から出るパンサラッサが、1コーナーまでに2馬身ほど前に出てから内に切れ込むことになる。速い馬が揃うと、牽制し合ってむしろ流れが落ちつくこともあるのだが、今回は速くなりそうだ。かなりの高確率で厳しい流れの消耗戦になる。

 宝塚記念を5勝しているステイゴールドの産駒は3頭出ており、なかでも海外重賞を連勝しているステイフーリッシュ(牡7歳、父ステイゴールド、栗東・矢作芳人厩舎)は、一発があっても不思議ではない。

 ◎エフフォーリア

 ○タイトルホルダー

 ▲ステイフーリッシュ

 前年の有馬記念を勝ち、翌年の宝塚記念を勝った馬はグレード制導入以降、1996年マヤノトップガン、99年グラスワンダー、2012年オルフェーヴル、13年ゴールドシップ、21年クロノジェネシスの5頭。5頭とも、宝塚記念の前走では敗れている。オルフェなどは天皇賞・春11着からの巻き返しだった。エフフォーリアの大阪杯も「なかったこと」にして、再評価したい。

 タイトルホルダーは、3コーナーあたりで早めにパンサラッサをつかまえ、そこからロングスパートで後続を突き放しにかかるだろう。

 ステイフーリッシュは、父の血の爆発力が怖いし、しばしば穴をあける「同厩の人気薄」でもある。

 これら3頭の馬連ボックスと、◎と▲の単複を勝って、春の超豪華グランプリを楽しみたい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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