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《安田記念》3歳馬セリフォスが“史上2頭目の快挙”なるか?「マッチョになった」シュネルマイスター、“ベスト条件”のあの馬も侮れない

posted2022/06/04 11:01

 
《安田記念》3歳馬セリフォスが“史上2頭目の快挙”なるか?「マッチョになった」シュネルマイスター、“ベスト条件”のあの馬も侮れない<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

のちにダービー馬となるドウデュースと競り合い2着となったセリフォス(昨年の朝日杯FS)

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Keiji Ishikawa

 4連勝中の馬が2頭、2歳GIの勝ち馬が3頭、さらには昨年の3歳マイル王のほか、スプリントGIの勝ち馬もいれば、ダートGIを連覇した馬もいる。

 上半期のマイル王を決める第72回安田記念(6月5日、東京芝1600m、3歳以上GI)は、まさに多士済々。個性的な強豪が顔を揃えた。

シュネルマイスターは「マッチョになった」

 どの馬が勝っても不思議ではない大混戦の様相を呈しているが、そのなかでも、実績面やコース適性で頭ひとつ抜けているのはシュネルマイスター(牡4歳、父キングマン、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 昨年のNHKマイルカップでGI初制覇を遂げ、中3週で臨んだ安田記念ではダノンキングリー、グランアレグリアに次ぐ3着。秋初戦の毎日王冠ではそのダノンキングリーを負かし、つづくマイルチャンピオンシップではグランアレグリアの2着。

 ダノンキングリー、グランアレグリアといったスーパーホースがターフを去った今、さらに成長したこの馬が王座につく番だ。

 8着だった前走のドバイターフはらしくなかったが、もともと弱いところのあった左後肢のケアをしながらの遠征となったことも響いたようだ。また、クリストフ・ルメールが「マッチョになった」と話しているように、マイラー色が濃くなりつつあり、1800mは長かった。手塚調教師によると、「走り切っていないところがあったので、ダメージも残っていない」とのこと。

 実績のある東京のマイルなら、本来の走りを見せてくれるはずだ。

【次ページ】 3歳馬セリフォス、“史上2頭目の快挙”なるか?

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