熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ブラジル、練習モードで1-0」「ファン・現地紙が酷評」日本が“舐められた”33年前の初対戦と“中田英寿ラストゲーム”を現地で見た
posted2022/06/06 11:04
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
JMPA
東京の国立競技場で、日本代表が世界ランキング1位(3月末現在)のブラジル代表と対戦する。
ブラジルは、1930年の第1回大会から現在まで21回のワールドカップ(W杯)すべてに出場している世界唯一の国であり、2022年W杯南米予選も首位で突破した。「フットボール・カントリー」を自認しており、W杯における戦績は眩いばかりだ。
優勝が世界最多の5回で、準優勝、3位、4位が各2回。つまり、過半数の11大会(52%)でベスト4以上の成績を収めている。ベスト8が7回あるから、ベスト8以上が18大会(86%)。ベスト8に届かなかったことが3回(14%)あるが、ベスト16を外れたことは一度もない。
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今年の大会で、2002年日韓大会以来20年ぶり6度目の戴冠を目指す(ちなみに、ブラジルに次ぐ成績を残しているのがドイツで、19回出場して優勝4回、ベスト4以上が13回、ベスト8以上が17回、ベスト16以上が18回)。
一方、日本は1998年以来、7大会連続出場。過去最高の成績が2002年、2010年、2018年のベスト16で、今度の大会では史上初のベスト8以上を目指す(悲願は、2050年までに優勝すること!)。
ブラジルにとっても、6月のアジア遠征(2日に韓国代表と、6日に日本代表と対戦)は5カ月後に開幕するW杯の準備の一環として極めて重要だ。現時点のベストメンバーで臨み、全力でプレーするはずだ。
日本から見て2分10敗。平均スコアは「0.4-2.8」
この試合を前に、日本代表とブラジル代表の対戦の歴史を振り返ってみよう。
予めことわっておくが、日本人にとっては身の毛がよだつようなデータを目にすることになる。
12戦して、2分10敗。総得点5、総失点34で、平均スコアは0.4対2.8。8試合で3失点以上を喫している。
試合地は日本4試合、ブラジル2試合、欧州5試合、東南アジア(シンガポール)1試合で、日本がかなり有利であったにもかかわらず、である。