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《NHKマイル》2強以外に「GIで真価を発揮しそうな馬」とは? “圧勝劇は起きない”予感、叩き合いを僅差で制する馬を狙え 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2022/05/07 11:00

《NHKマイル》2強以外に「GIで真価を発揮しそうな馬」とは? “圧勝劇は起きない”予感、叩き合いを僅差で制する馬を狙え<Number Web> photograph by Photostud

2つの2歳重賞を制し、NHKマイルカップで初のGI獲りを狙うセリフォス

ダノンスコーピオンの“プラス材料”

 セリフォスに次ぐ人気を集めるのは、ダノンスコーピオン(牡、父ロードカナロア、栗東・安田隆行厩舎)だろう。マイルの新馬戦、芝1800mの萩ステークスを連勝して臨んだ朝日杯フューチュリティステークスでは3着。年明け初戦の共同通信杯では7着に沈むも、前走のアーリントンカップで鮮やかな差し切り勝ちをおさめた。

 マイルでも掛かり気味になるほど前進気勢の強い馬なので、共同通信杯での敗戦は仕方のないところ。東京競馬場の厩舎や装鞍所、パドック、コースでスクーリングができた、ということをプラスにとらえたい。

「GIで真価を発揮しそう」シュネルマイスターにも通じる馬

 人気のうえでは、前記2頭の「二強」という構図か。

 これらに迫りそうな一番手はインダストリア(牡、父リオンディーズ、美浦・宮田敬介厩舎)か。年明け初戦となったマイルのジュニアカップで強い勝ち方をし、前走の弥生賞ではコンマ3秒差の5着。マイルで強いレースをし、弥生賞で敗れてここに出てきたところは、昨年の覇者シュネルマイスターと同じだ。

 それに加えて母系もいい。この馬の4代母ダイナサッシュは、1987年の阪神3歳ステークス(旧馬齢表記)や、翌88年のマイルチャンピオンシップなどを恐ろしいほどの強さで制したサッカーボーイの母で、香港ヴァーズなどを勝ったステイゴールドの2代母でもある。爆発力と底力のある血は、GIでこそ真価を発揮しそうな気がする。

 マテンロウオリオン(牡、父ダイワメジャー、栗東・昆貢厩舎)も上位争いをしそうだ。シンザン記念を勝ち、前走のトライアル、ニュージーランドトロフィーでは2着。昨秋から栗東に拠点を移した横山典弘が、強い絆で結ばれた昆調教師の馬で、早速その成果を出しそうで、怖い。

【次ページ】 圧勝ではなく、叩き合いを僅差で制する馬を狙え

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