2021年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
年間1000ステージ…超多忙・オズワルドが警戒するM-1決勝“未出場コンビ”5組の名前「そろそろ彼らの世代の番なんだろうなと」
posted2022/04/10 17:02
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Keiji Ishikawa
結成7年で3年連続の決勝となったオズワルド。2019年は7位、20年は5位、そして昨年は2位。過去5組しかいない“4年連続”へ向けて、超多忙な毎日を送る畠中悠(34歳)と伊藤俊介(32歳)に聞いた(全3回の3回目/#1、#2へ)。
――お二人が未だに、それぞれルームシェアをしているというニュースが出るたびに不思議でならないのですが、あれは、もはや経済的な理由でそうしているわけではないんですよね。
伊藤 そうですね。こんな言い方したらあれですけど、今はそれなりに収入も増えてきてますもん。でも始めたときから、金がないというよりは、楽しいからやってるという感じでしたね。僕は。
――畠中さんも、まだ、あんな狭いところで?
畠中 最初は6畳だったんですけど、去年、ちょっとだけ広いところに引っ越しました。
――でも、相変わらず3人で生活しているわけですか。
畠中 はい。僕は6畳のアパートに住んでいるとき、5万の家賃が払えずに、同居人を募集して、今の後輩に一緒に住んでもらったんです。なんで、金ができたからって、僕だけ出ていくわけにはいかないじゃないですか。一緒に住んでる後輩たちは、今がいちばん苦しいときなんですよ。金銭的に。ライブの出番は増えてきたけど、そのぶん、バイトの時間が削られて。ライブのギャラなんて、知れているので。
伊藤 芸人なら、一度は通らなきゃいけない道なんですよ。
――そういうとき、家賃は、いちばん稼いでいる芸人が全額持つものなのですか。
伊藤 それはないですね。
畠中 一応、均等に割ってます。それで、払えないときでも「貸し」ということにしています。
「年間で1000ステージくらい立ってるんで」
――今、吉本の劇場で東京・大阪関係なくもっとも見かける名前は、プラス・マイナスとオズワルドじゃないですか。
畠中 ライブでいったら、そうかもしれませんね。どこに行ってもいるって、自分で思いますもん。
伊藤 1年間の3分の1、大阪にいるんで。劇場だけでいったら、大阪の方が出ているかもしれない。1日10ステ(ージ)とかあるんで。
――月100ステージくらいですか。