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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
27歳で戦力外「希望しかないんですよ」…元DeNA乙坂智が語る“メキシコ挑戦のウラ側”「振り返ってみると、それじゃ結果は出ないなって」
posted2022/03/02 11:02
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Shiro Miyake
いざ、新天地へ――。
元横浜DeNAベイスターズの乙坂智は、退団をしたとき、ひとつだけ決めていたことがあった。
「国内外関係なく、一番最初にオファーをいただけたところに行こうって」
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それがメキシカンリーグの名門チームであるメキシコシティ・レッドデビルズだった。
乙坂は2017年と2018年のオフに、同じメキシカンリーグのヤキス・デ・オブレゴンに加入しウィンターリーグを戦っている。メキシコ武者修行だった。とくに1年目の2017年は27試合に出場し打率.410、12打点、出塁率.487、OPS.967と獅子奮迅の活躍で地元ファンのハートをがっちりと掴んでいる。
じつはオブレゴンに関しては自らがチームを探し、参加のオファーを出し、DeNAが許可をしたことで実現したものだった。だが今回のレッドデビルズは、先方からの正式なオファーである。
「ありがたいことですし、心が動かされましたよね。じつはオブレゴン時代の監督が、昨年までレッドデビルズを率いていたミゲル・オヘダという方で、その繋がりもあってオファーしてくれたようなんです」
乙坂の新たな加入先がメキシカンリーグと聞いたとき、さもありなんと思ったものだ。DeNA時代に2度行っているメキシコ武者修行もしかり、それ以前もオフになると乙坂はドミニカ共和国へ行き現地の素晴らしさを語ってくれていたので、性格的にもスタイル的にもラテンアメリカの野球風土に合っているように思っていた。
「精一杯がんばりたいですよね。プレーヤーとしてはもちろん、人間としても成長してきたい。メキシコの環境は本当、勉強になることばかりなんですよ。以前はウィンターリーグだったけど、今回はレギュラーシーズン。環境は異なりますが、収穫を楽しみにしながらチームの優勝に貢献できればと思っています」
メキシカンリーグへの挑戦「一言でいえばシビアですよね」
レッドデビルズでは元阪神のジャスティン・ボーアと同僚になる。また今シーズンからは元西武の小川龍也や元ソフトバンクのウラディミール・バレンティンらもメキシカンリーグに参戦する。
ウィンターリーグの経験しかないが、以前オブレゴンで戦った乙坂はメキシカンリーグにどんなイメージを持っているのだろうか。