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鍵山優真16歳「やっと強い相手と戦えるようになった」と語った日… 樋口新葉・りくりゅうペアが台頭するまで《フィギュア団体銅》
posted2022/02/07 17:30
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Getty Images
<名言1>
自分より強い相手がたくさん出てきて、一緒に戦っているということがすごくうれしくて、自分もやっと強い相手と戦えるようになったんだという思いがありました。
(鍵山優真/NumberWeb 2019年11月29日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/841655
◇解説◇
北京五輪で獲得した、日本史上初となるフィギュア団体銅メダル。宇野昌磨や坂本花織といった経験者とともに目立ったのは新鋭たちの活躍だった。
18歳の鍵山は6日に行われた男子フリーで自己ベストとなる208.94点をマーク。初の五輪とは思えない軽やかな滑りと演技で同種目1位となった。
2019年11月の全日本ジュニア選手権では、非公認ながらも当時のジュニア世界最高点を上回る合計251.01点をたたき出して初優勝を飾るなど、鍵山はジュニア時代から大きな期待をかけられてきた。
当時の鍵山は憧れの選手に宇野を挙げ「スケーティングがすごく上手くて綺麗なので、そういう部分を真似したい」と初々しく語っていたが、それから2年後の大舞台で、その才能が大きく花開こうとしている。
樋口がジュニア時代から見せていた能力とは
<名言2>
悔しい思いをしてきたので、それが力になりました。全部出し切るつもりでした。
(樋口新葉/NumberWeb 2015年12月6日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/824659
◇解説◇
樋口も初の五輪で実力を発揮した。6日の女子ショートプログラムに登場した樋口は、トリプルアクセルこそ回避したものの、連続3回転などの全ジャンプを成功。ノーミスで終える好演技を見せると、74.73点をマークしての2位。五輪を放送するアメリカのテレビ局NBCも「なんというパフォーマンスでしょうか」と称賛するほどだった。
樋口は10代前半、ジュニア時代から脚光を浴びてきた。2014-15シーズンにはジュニアグランプリファイナルで3位、世界ジュニア選手権でも銅メダルを獲得。しかし続く15-16シーズンはジュニアファイナル進出を逃すなど、やや苦しい戦いが続いた。それでも全日本ジュニアで189.23の高スコアで完全優勝を果たし、世界ジュニア選手権でも2年連続3位に入ったのは精神的にも強い証左だろう。