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売上高2.5倍も「スターダムをもっと広めたい!」岩谷麻優、林下詩美らトップ選手が“晴れ着”で語った“2022年への野望”とは?

posted2021/12/30 17:06

 
売上高2.5倍も「スターダムをもっと広めたい!」岩谷麻優、林下詩美らトップ選手が“晴れ着”で語った“2022年への野望”とは?<Number Web> photograph by Masashi Hara

お正月特番に晴れ着で出演した選手たち。左から中野たむ、ジュリア、岩谷麻優、林下詩美、スターライト・キッド

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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Masashi Hara

 2021年に最も躍進したプロレス団体は、間違いなくスターダムだ。

 もともと女子団体としてトップの人気だったが、2019年の10月に上場企業ブシロードへの事業譲渡を発表。ブシロードは新日本プロレスの親会社でもあり、スターダムは新日本と“同系列”の団体になった。ここから広報、宣伝体制が目に見えて充実。この2年で売上高は2.5倍に達したという。これは12月7日にブシロード本社で行なわれた「戦略発表会」で伝えられたもの。

 2019年秋の時点で、ブシロードグループの木谷高明会長は「目標は2年で(売上高)3倍。2億から6億にしたい」と語っていた。翌年からコロナ禍が始まったことを考えれば、2.5倍は大合格といえる数字だ。

YouTubeチャンネル登録者数は“12倍”に

 他には、このような数字が戦略発表会で紹介されていた(そもそも「戦略発表会を実施するプロレス団体」というだけで相当にレアであり、同時にビジネスとして真っ当だ)。

 ◎公式Twitterのフォロワー数→3倍

 ◎YouTubeチャンネル登録者数→12倍

 ◎有料ファンクラブ会員数→10倍

 ◎有料動画配信サービス会員数→3倍(2019年12月比)

 ステイホーム、リモートの世の中では、プロレス団体もオンラインが伸びる。YouTubeチャンネルの登録者数は15万人を超え、1カ月の視聴回数は国内団体トップの1000万回を突破した。

 地上波レギュラー番組(ネット視聴も可)でスターダムに触れるファンも多いはずだ。ツイッターを見ると「今度見に行ってみたい」あるいは「念願の初観戦」といった書き込みをしばしば見かける。会場に行ったことはないがスターダムが好き(気になる)という層が増えているということだろう。つまり「裾野」が広がっている。

コロナ禍だからこそ“ビッグマッチ路線”の納得の理由

 もちろん、ただ映像を流すだけでファンが増えるわけではない。ブシロードグループ入り後、特に2021年のスターダムは次々とビッグマッチを開催していった。

 3月に初進出となる日本武道館大会を開催。10月には関西最大のアリーナ会場である大阪城ホールに打って出た。12月の最終戦は両国国技館。他にも大田区総合体育館、横浜武道館、とどろきアリーナに国立代々木競技場第二体育館、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第1競技場と毎月のようにフルキャパシティ数千人の会場でビッグマッチを行なっている。

【次ページ】 大会場での試合は“選手のモチベーション”にもなる

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