フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
〈緊急独占〉北京五輪を逃した高橋&村元組のコーチが明かす“選考方法への本音”…夢は叶わなかったが、2人は進化していく
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2021/12/28 17:08
全日本選手権では2位となり、北京五輪の代表入りを逃した村元哉中&高橋大輔組
「来季に関しては、未定」それでも二人は“まだ始まったばかり”
ズエヴァコーチの呈した疑問はともかくも、村元と高橋は「結果を出せなかった自分達が悪い」と潔く言い切って、オリンピック代表が決定した小松原組に拍手を送った。
二人は1月にエストニアで行われる四大陸選手権と、3月にフランスで開催される世界選手権の代表に決まった。国際ジャッジの評価が高いこと、今季ポイントをぐんぐん伸ばしていることで、来季の出場枠取りを任せられたのである。
ズエヴァコーチは「来季に関しては、未定。まだ何も話し合いをしていません。彼らは今シーズン、大会一つ一つに集中していましたので」という。
だが高橋に以前、アイスダンスに転向して良かったと思うかと聞くと、「100%思います。自分が35歳になって、スケートがこんなにうまくなったと思えるとは思わなかった」という答えが返ってきた。
北京オリンピック代表の夢は叶わなかったが、二人のアイスダンサーとしてのキャリアはまだ始まったばかりである。可能な限り現役を続けて二人が進化していく様子を、この先も見守っていきたい。