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「最も美しいゴールは東京で決めた“あのボレー”」「今一緒にプレーしたいのは…」名手プラティニに直撃インタビュー 

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フローラン・ダバディ

フローラン・ダバディFlorent Dabadie

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posted2021/12/09 17:00

「最も美しいゴールは東京で決めた“あのボレー”」「今一緒にプレーしたいのは…」名手プラティニに直撃インタビュー<Number Web> photograph by Florent Dabadie

ダバディ氏の取材に応えてくれたプラティニ氏

「ムバッペはCLもW杯も五輪も全部勝ちたいと言った。大きな野望があるのはわかるけれど、サッカー人生は結果ではないし、記録でもない。エモーションだ。自分のサポーターや世界のサッカーファンを幸せにすることが、最も大事な使命なんだ。だからこそ、カリスマやインテリジェンス、人間性も不可欠。ムバッペは頭がいいから、きっと近い将来、それを理解するだろう」

あのプラティニがVAR導入を批判したワケ

――あなたは昔から勝利至上主義ではありませんね。

「いやいや、私は常に勝ちたい。セリエAで勝者のメンタリティを学んだからね。でも最善を尽くして試合が終わったら、結果を受け止めないといけない。試合は自分を表現する大事な時間だ。守備であろうが、攻撃であろうが、ハートを出して、最高のパフォーマンスで観客を感動させる。それが最も重要なことなんだ」

――確かに、その根本はいまも変わりません。一方で、現在のサッカーは、戦術的にますます進化し、複雑化しているように思います。あなたはどう見ていますか。

「私は戦術やスタッツをあんまり見ないタイプだ。素晴らしいチームに素晴らしい選手がいる。私は監督時代に、自分のサッカーを理解できる選手たちを選んだ。具体名は言わないが、支配率を大事にするチームより、推進力を持つチームが好きだね」

――トヨタカップの幻のゴールは「オフサイドではなかった」とおっしゃいました。そうした誤審を防ぐためのVARを、最も批判したのはUEFA会長当時のあなたですよね。

「VARは審判の能力を否定することになる。優秀な審判ユニットならミスはほぼないのに。審判も職人だ、ロボットはいらない。世界中の審判にチャンスを与えるのではなく、世界中の審判のレベルを高めるべき。FIFAは審判の育成と指導にもっと資金を注がないといけないと思っているんだ」

ユニフォームは“販売グッズ”になってしまった

――そのトヨタカップでもそうでしたが、ユニフォームの裾を出しソックスを下げたあなたのスタイルに、日本のサッカー少年たちも憧れたそうです。あの着こなしには、どんなこだわりがあったのですか?

「それは嬉しいけど、ピッチ上でのファッションは今の選手ほど意識したことはないよ。でも当時のユベントスのコットン製のユニフォームは美しかったね。ラインが綺麗で世界中を探しても似たようなデザインはなかった。クラブのアイデンティティが前面に出ていた。近年はデザイン性が貧しくなり、単なる販売グッズになってしまったように思うよ。

 実は私がファッション・センスを発揮していたのはピッチの外だったんだ。ベルサーチと仲良くしていて、パリコレ、ミラコレでいろんな服を贈ってもらっていた。当時は私もモデル・サイズだったから(笑)似合ってたよ。刺繍の入った美しいレザー・ジャケット、シルクのスーツ、人生で数回しか着ていないが、まだクローゼットにある」

――ところで、いま最終予選を戦っている日本代表は、カタールで初のベスト8以上を目指しています。そのために必要なことは?

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