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投手・中居正広vs打者・香取慎吾のレア対決も…27年前から始まった「ジャニーズ大運動会」を知っていますか?
text by
霜田明寛Akihiro Shimoda
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2021/12/01 17:01
プロ野球や五輪などスポーツキャスターとしても活躍する中居正広。実はジャニーズアイドルとスポーツは切っても切り離せない関係にある
現役のアイススケート選手がジャニーズJr.として活動していたこともある。
全日本フィギュアスケート選手権やNHK杯などに出場経験のあるアイススケート選手・小林宏一は、デビューにこそ至らなかったが、ジャニーズJr.として、アイススケートと並行して活動を続けていた。当時は、ジャニーズJr.の楽曲パフォーマンス中に、小林のスピン演出も見られ、楽曲の中にうまく小林のスケート技術が取り入れられていた。
スケートに限らず、創業者であるジャニー喜多川氏の手掛けるミュージカルには、“スポーツ演出”が多い。劇中でボクシングが行われたり、連続ダンクシュートを決めさせたり、トランポリンを使ったパフォーマンスをさせたりと、ときに唐突にも感じられるほどに、スポーツとの融合を多く試みていた。
「SMAP」の由来も“スポーツ”だった
実は運動会のみならず、ジャニーズはスポーツと絡めるのが好きな集団である。
スポーツに絡めて作られたユニットとして有名なのはV6。V6のVの意味のひとつには「volleyball」があり、1995年のV6以降、1999年の嵐に、2011年のSexy Zoneまで計5組のグループが、バレーボールワールドカップのイメージキャラクターとして結成され、デビューした。ジャニーズの新グループといえばバレーボールという印象を持つ人も多いだろう。
ちなみにCDデビューまで至らなかった例だと、1993年のJリーグが開幕した年には、ジャニーズJr.の中にJ-Elevenという11人のユニットが作られたことも。のちにV6としてCDデビューする森田剛や井ノ原快彦が雑誌にJ-Elevenメンバーとして登場したこともあった。
かのSMAPも、活躍の広がりとともに見る側にその意識は薄れていったかもしれないが、もともとは「Sports Music Assemble People」の頭文字から命名されたもので、直訳すると“スポーツと音楽を融合する人々”という意味だ。
こうしてジャニーズを俯瞰すると、いささか雑な言い方ではあるが、SMAPのみならず、全てのジャニーズタレントが「Sports Music Assemble People」だったと言ってもいいだろう。
ジャニーズ事務所の始まりは“少年野球チーム”
さらに原点に立ち返れば、ジャニーズ事務所の始まりとなった初代・ジャニーズは、事務所の創業者であるジャニー喜多川氏が率いていた少年野球チームがもととなっている。