ジャニーズというとバク転などのイメージがあるかもしれないが、実はアクロバットを得意とするグループはV6やA.B.C-Zなど限られているし、そもそも歌やダンスが上手いこととスポーツができることはイコールではない。

　1999年の運動会時、テレビカメラに意気込みを求められたKinKi Kidsの堂本剛は「始まりまっせ、とうとう。僕の苦手な野球大会が！」と冗談めかしてコメントしていたが、彼らは本来は歌やダンスで魅せる集団であり、スポーツが得意なものだけで固められた集団ではない。

　しかし、ジャニーズの中には、ジャニーズ入り前からスポーツでも才能を発揮していた者も存在する。

亀梨は野球で世界大会出場…アイドルたちの才能

　例えばKAT-TUNの亀梨和也はジャニーズ事務所入り前、小学6年生のときにリトルリーグの世界大会に出場している実力の持ち主だ。

　ジャニーズ入所当初はダンスレッスンのある日曜日も野球の練習に行っていたが、ジャニー喜多川に「何でレッスンに来ないの」「ジャニーズで野球やればいいんだよ」と言われ、すぐに台湾大震災チャリティー野球大会に投手として招集された。その後、亀梨は野球をやめジャニーズの活動に専念することになる（※1）。

野球経験を活かしてスポーツキャスターとしても活躍する亀梨。写真はソフトバンクホークスの宮崎キャンプを取材する姿（2017年撮影）　©Keiji Ishikawa　

　しかし結果的に、今年も神宮球場で東京ヤクルトスワローズ VS 埼玉西武ライオンズ戦の始球式を務めたり、日本テレビ系列『Going! Sports&News』のベースボールスペシャルサポーターを担うなど、野球と関わり続けている。

　元King & Princeの岩橋玄樹は、父親が巨人と西武のチームドクターをやっていたこともあり、幼い頃から野球に親しみ『月刊ジャイアンツ』でも連載をもつなど、経験のみならず、知識的にも野球に精通していた。Kis-My-Ft2の北山宏光は堀越高校の出身だが、ジャニーズに入ったのは高校在学中。実は、全国大会6回の出場を誇る同校にサッカー推薦で入学している（※2）。

　亀梨・岩橋・北山の3人は、もちろん運動会でも活躍し、ジャニーズ大運動会内での優秀選手賞などの賞も受賞している。

なにわ男子は「ジャニーズ運動会」で見出された？

　ちなみに、大会はジャニーズJr.の選抜を兼ねることもあるという。

　先日デビューした、なにわ男子の藤原丈一郎は、京セラドームで行われた野球大会がオーディションだったようだ。オーディションには、ダンス部門と野球部門があり、野球部門でキャッチボールをするも、落選。その後「ダンス部門もあるけどどうする？」と聞かれ、ダンス部門を受験し、晴れて残ることができたのだという（※3）。藤原は野球部門で通過することはなかったが、逆に言えば、野球に秀でている者は、ダンスができずとも通過する可能性があったということだろう。

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