レアルの18歳日本人・中井卓大が「写真撮ってよー！」 無邪気さと表裏一体な《CLを含めた超シビアな競争》の舞台ウラ

　ラ・リーガやヨーロッパサッカーの試合を写真に収める現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している。今回はレアル・マドリーのCL、そして下部組織に所属する18歳、中井卓大の今を追ってもらった。

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　11月3日、14時キックオフのUEFAユースリーグ、レアル・マドリーvsシャフタール・ドネツク戦、18時45分キックオフのCLでの同カードの2試合の撮影を行いました。前日21時15分開催の日本人対決となった、レガネスvsカルタヘナ戦を含めて、24時間で3試合のサッカー撮影となりました。

　UEFAユースリーグについて簡単に説明すると……UEFAが主催する19歳以下のクラブチームによるリーグ戦です。

　R・マドリーにおいては、Juvenil A（フベニールA）がこのカテゴリーのチームとなり、ここに日本人の中井卓大が所属しています。ただカテゴリーとしては上で、マドリーのBチームにあたるカスティージャ（国内3部リーグ）所属の選手や、フベニールAの下位になるフベニールBの選手も含めて、チームが編成されています。

　なお、昨季はコロナの影響で中止になったこの大会ですが、R・マドリーは19-20シーズンのチャンピオンに輝いています。

遠くから「写真撮ってよー！」とポーズ

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　昨夜の豪雨から打って変わって穏やかな晴天のもと、アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムで行われました。

　スタメンの発表があり、中井はサブメンバーとともにピッチに現れました。グループでのリフティングの際には、ボールを背中伝いで半周させるなどテクニックを披露していました。撮影ポジションが逆サイドだったため、かなり距離はあったのですが、「写真撮ってよー！」というようなジェスチャーとともに、仲間とポーズを取ってくれました（この写真が本人の元まで届くと良いのですが……）。

　一方で近くのシャフタールに目を戻すと、前回王者を倒すために、またこの試合で活躍すれば引き抜かれるチャンスもあることまで考えているのか、アップの熱気には驚かされました。

　この年代からすでに、エリートとそれ以外に分かれ、激しい競争を戦っているのだと改めて思わされると同時に、マドリー側に日本人選手がいるという事実に、将来への期待を抱かずにはいられませんでした。

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