審判だけが知っているBACK NUMBER
<私が裁いた名勝負>トップで鉄棒にきてほしいと願っていた。
text by
石井宏美Hiromi Ishii
posted2021/11/02 07:01
高橋孝徳さん
語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。
2021年 東京オリンピック2020
体操男子団体決勝
7月26日/有明体操競技場/ 金:ROC 銀:日本 銅:中国
日本は橋本、萱、北園、谷川航と五輪未経験の4人が出場。予選を1位で通過し、同2位の中国とともにゆかで始まり鉄棒で終わる正ローテ。5種目を終えてROCが首位、中国と日本が続いた。最後の鉄棒で日本は3人目が中国を逆転、ROCに迫る。だがROCはゆかの3人目が高得点で金を獲得。
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選手同様、審判にとっても世界最高峰の大会であるオリンピックに関われるのは光栄なことで、しかも今回は一生に一度あるかないかという母国開催。プレッシャーもいつも以上に大きなものでした。