Number on NumberBACK NUMBER

ゲレーロ親子の打撃特長

posted2021/10/31 07:01

 
ゲレーロ親子の打撃特長<Number Web> photograph by Getty Images

ドミニカ出身のゲレーロ親子。父(右)は強打の外野手で、エンゼルス時代の2004年にはア・リーグMVPに輝いている

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

PROFILE

photograph by

Getty Images

 米大リーグの1年間を振り返ってみると、記録の面から見れば、二刀流で歴史に残る成績だった大谷翔平が毎日のように話題を提供したことは間違いなかったが、それだけではなかった。大谷と本塁打王を争ったブラディミール・ゲレーロJr.が残した成績は、大谷とはまた違った、いくつかの意味で注目に値するものとなった。

 ゲレーロJr.は打率.311、48本塁打、111打点という成績で本塁打王を獲得した。3冠王には打率と打点が届かなかったものの、3冠王の可能性がある打者として、はっきりと認識されたことは事実だ。

 ゲレーロJr.は米大リーグで3年目、過去2年間、打率は2割台だったが、3年目で3割を大きく上回った。本塁打は1年目に123試合で15本塁打を打って長距離打者の片りんを見せていたが、3年目でホームラン打者としての評価を獲得した。打点は1年目の69打点から111打点と大きく伸ばして、3年目の成績としては十分に手応えのあるものだった。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1544文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

#ブラディミール・ゲレーロ
#ブラディミール・ゲレーロJr.
#セシル・フィルダー
#プリンス・フィルダー

MLBの前後の記事

ページトップ