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“外れドラ1→最強打者”山田哲人と村上宗隆、苦労人・高津監督が見せた「ヤクルトらしい強さ」とは《2年連続最下位からセ制覇》 

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posted2021/10/27 17:01

“外れドラ1→最強打者”山田哲人と村上宗隆、苦労人・高津監督が見せた「ヤクルトらしい強さ」とは《2年連続最下位からセ制覇》<Number Web> photograph by Kyodo News

6年ぶり8度目のセ・リーグ制覇を成し遂げた東京ヤクルトスワローズ

 現役にこだわり続けた理由について、当時の高津は「辞めるのがこわい(中略)。想像もしたくない」と吐露し、「逆にいえば」と冒頭の言葉につなげた。高津監督を知る記者によると、勝負の場に立てば、大の負けず嫌いとも。それは真剣勝負を「楽しめる」マインドがあるからこそだろう。

弱体化していた投手陣を整備するマネジメント

 そんな熱さとともに、高津監督はかねてより弱体化が指摘されていた投手陣を整備しつつ、勝負の終盤戦でも先発・中継ぎ陣を酷使することなく絶妙のマネジメントで乗り切った。その蓄積があったからこそ、優勝決定のDeNA戦で高梨裕稔、石山泰稚、田口麗斗、高橋奎二、清水昇、マクガフ……と本業が先発投手と従来の勝ちパターンの“スペシャル継投”を発動することができたのだろう。

 明るく伸び伸びと、それでいて強い。ヤクルトらしいチームカラーでつかんだ、6年ぶり8度目のリーグ制覇だった。

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