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過熱するタイトル争いに涼風。マクラーレンのリフレッシュ効果。
posted2021/10/10 07:00
text by
今宮雅子Masako Imamiya
photograph by
AFLO
53周レースの50周目まで、ロシアGPをリードしたのはF1デビュー3年目の21歳。ランド・ノリスは前日の予選で初めてのポールポジションを獲得し、レースでも安定して首位を走行していた。
スタート直後こそカルロス・サインツのフェラーリに先行されたものの、13周目にはトップを奪い返した。サインツがピットインした後は、僚友ダニエル・リカルドがルイス・ハミルトンを巧みに抑え、ノリスは13秒のリードを得た。
復活を目指す名門マクラーレンに、トップ2チームの速さはまだ備わっていない。しかし前戦、マシン特性に合ったモンツァでは、スタート直後の1コーナーを制したリカルドがストレート速度を活かし、首位を守り切ってチームに9年ぶりの勝利をもたらした。タイトルを争うマックス・フェルスタッペンとハミルトンはシケインで接触してともにリタイア。ノリスがリカルドに続いて2位でゴールし、モンツァにパパイヤオレンジの旋風を巻き起こした。