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マリーンズにやってきた“進撃の巨人”は澤村の再来? 196センチ国吉佑樹がずっと愛される理由《登場曲を選んだのは千葉出身の先輩》
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2021/08/30 11:03
秀岳館高校から育成1位(2009年ドラフト)でベイスターズへ入団。今年6月14日にトレードでロッテへ加入し、8月27日に移籍後初勝利をマークした
『進撃の巨人』のテーマ曲を登場曲に選ぶキッカケとなったのは、ベイスターズの二軍時代に可愛がってもらった林昌範さん(元投手)の存在が大きい。「オマエに似合う曲だ」と薦められてから使うようになったという。
移籍を機に変更することも考えたが「せっかく林さんに選んでもらった。ファンの方にも馴染みがあるし、ボクも愛着がある。だから、このまま行こうとなりました」。林さんからも移籍の時に「頑張れよ」と激励のメッセージをもらった。
「そういえば林さんは千葉県出身。縁ですね」
そう言って、国吉は笑みを見せた。
国吉の活躍を喜ぶチェンとブランドン
かつてベイスターズとマリーンズに在籍していた2人の外国人選手とも今も親交があり、トレードが決まった時に連絡をもらった。1人は昨年までマリーンズにいたチェン・グァンユウ投手。そしてもう1人は19年にマリーンズにいたブランドン・マン投手だ。
「2人とも投手でファームの時に同じ時間を過ごすことが多かったということもあり、いつの間にか、よく話す仲になっていました。ブランドンとは家に遊びに行ったり、自分が横浜の街を紹介したりするなど、球場以外のプライベートでも一緒に過ごしました。日本語を勉強したり、平仮名を使ったりするなど、すごく前向きで積極的な性格で、そういう性格だから誰とでも仲良くなれるのだと思います」と国吉は懐かしそうに話す。
チェンがベイスターズでチームメートだったのは11年から14年の4年間、ブランドンが11年と12年の2年間。2人は今も国吉と交流を続けている。マリーンズ入りが決まるとまるで自分たちがチームメートとして迎え入れるかのように喜んだ。そして今も動向をチェックしてくれているという。